金正恩総書記が慈江道の被害復旧建設現場を現地指導

【平壌10月22日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩総書記が10月21日、慈江道の被害復旧建設現場を現地で指導した。

 朝鮮労働党中央委員会書記である趙甬元、李日煥の両氏と党中央委員会の当該の幹部たちが同行した。

 朝鮮民主主義人民共和国内閣の朴勲副総理と朝鮮労働党慈江道委員会の朴成哲責任書記、被害復旧建設に動員された各道党員連隊の指揮官が現地で敬愛する金正恩総書記を迎えた。

 去る7月、洪水によってひどく破壊された平安北道と慈江道、両江道の被災地に一日も早く立派な住宅を建てるという党中央委員会の決定を貫徹するために慈江道一帯の被害復旧戦場に派遣された党員連隊の建設者たちは、徹夜の建設闘争を強力に展開して住宅工事を基本的に締めくくり、内部工事を最終段階で力強く推し進めている。

 敬愛する金正恩総書記は、被害復旧建設現場を見て回りながら住宅建設の進捗状況を具体的に確かめた。

 金正恩総書記は、人民のための献身的な奉仕精神と高い責任感、頑強な実践力を遺憾なく発揮し、党が呼びかけた困難で骨の折れる持ち場で清らかな良心と誠実な汗を惜しみなくささげている建設者の苦心を重ねた努力と労を温かく鼓舞・激励した。

 金正恩総書記は、不測の自然災害のためまたたく間に廃虚に化していた被災地が、いつのまにか災難の痕跡をすっかり取り除き、変貌を遂げていることに満足の意を表し、懐かしい家と職場を遠く離れ、被災者のための沸き立つ復旧戦闘場に駆けつけて労働党員の崇高な使命と本分に忠心を尽くしている党員連隊の戦闘員たちの立派な偉勲を高く評価した。

 金正恩総書記は、今も新しい村、新しい家で幸せな生活を始める日を待ち焦がれている被災者に、立派な住宅を与える喜ばしいその日を早めるために力強く闘おうと述べた。

 金正恩総書記は、被害復旧地域の多層・低層住宅設計と施工で一連の偏向が現れたことについて指摘しながらその原因を分析し、被害復旧で現れた問題点を克服し、進んで全般的な地方建設闘争を力強く展開していく上で今後、国家的に取るべき対策的問題について明らかにした。

 金正恩総書記は、自身はすでに建築は思想と国力と文明の高さを視覚的に見せる尺度であるため政治の延長と見なすということについて、それゆえ一つの建設物を建ててもわれわれの時代の自尊と尊厳、名誉をかけなければならないということについて多く強調してきたと想起させながら、いまだに建設物の質を軽視している偏向が一部現れていることを指摘し、それを正さなければならないと述べた。

 金正恩総書記は、全国の各地に建てられる記念碑的建造物と同様、間もなく建てられる被災者の住宅も、他ならぬ百年の大計として保証すべき国家と人民の貴重な財産になる、それゆえ些細な欠点も完全無欠に克服し、完璧さの保障にさらなる力を入れなければならないとし、11月初めまで終えることになっていた被災地の住宅工事を12月初めまで延長して完工することについて決定するであろうと述べた。

 住宅の建設が遅れるようになったことに関連して、平壌に滞在中の水害地域の住民と児童・生徒の生活保障に差し障りがないように実務的対策を立てることについても具体的な教示を与えた。

 敬愛する金正恩総書記は、今、わが党員と青年と人民軍軍人の英雄的な闘いと全国の人民の心に支えられて、全国の被害復旧戦場ごとで被災者のための住宅が同時多発的に建設されているが、この膨大な事業は単に住宅を建てるという建設実務的な問題に限られたことではなく、人民大衆第一主義を理念とする朝鮮式社会主義制度の性格を固守し、その優越性を誇示する重大な政治的問題であると強調しながら、全ての建設者の高度の愛国熱意と堅忍不抜の意志を一層強く高揚させて住宅の建設を成功裏に完了し、うれしい気持ちで被災者に与えようと述べて完工のための課題を示した。

 金正恩総書記は、建設監督機関の要求の度合いと役割をより強めることについて特に強調した。

 また、工事日程に差し支えがないように資材の輸送と保障を適時に責任を持って行う問題、住宅の建設と共に住民地域の園林・緑化に力を入れる問題、建設者の生活条件をよく整える問題など重要課題を細心に教えた。

 同日、党中央委員会書記局は慈江道地域の被害復旧現場指揮部の責任者と政治責任者を新たに派遣することを決定した。

 金正恩総書記は、困難で骨の折れる、しかも聖なる誇らしい闘いに党中央が固く信じて押し立てたわが党員と青年と人民軍軍人が、祖国と人民のための愛国の建設戦場であくまで自分の重い使命に忠実であるものとの期待と確信を表明しつつ、今一度新たに奮発して被災地に立派な人民の地上楽園を必ず繰り広げようと熱烈に呼びかけた。

 全ての建設者は、党中央の熱烈な呼びかけに血潮たぎる誓いをもって応え、忠誠の炎、愛国の炎をより高く燃え上がらせて、社会主義のわが祖国のために力強く闘っていく強い決意に燃えていた。