それは、社会主義をめざす闘争を通じて人民大衆の自主性をめざす闘争の最終的目的が実現されるからである。
「社会主義・共産主義をめざす闘争は、人民大衆の自主性をめざす闘争のもっとも高い段階であります。」
社会主義をめざす闘争を通じてまず、人類史上はじめて人間による人間の搾取、階級による階級の抑圧、国家による国家の支配が終わるようになる。
人民大衆は長い歴史を通じて社会革命を遂行してきたが、人間による人間の抑圧と搾取を完全になくすことができず、社会的政治的自主性を実現することができなかった。人民大衆をあらゆる形態の搾取と抑圧から完全に解放し、彼らの社会的政治的自主性を実現する問題は、社会主義をめざす闘争を通じてのみ解決できる。
社会主義をめざす闘争を通じてまた、歴史的に譲り渡された旧社会のあらゆる遺物を完全になくすようになる。
人民大衆があらゆる形態の搾取と抑圧から脱し、社会的政治的自主性を実現することは、自主性をめざす闘争において画期的な転換となる。しかしそれだけで人民大衆の自主性が完全に実現されるのではない。社会主義制度が樹立された後にも古い社会の遺物が存続し、人民大衆の自主性を束縛する。人民大衆の自主性を束縛する古い社会の遺物は、社会主義建設のための3大革命を通じてのみ一掃することができる。3大革命を通じて社会主義の完全な勝利が達成されれば、人民大衆が自然と社会の主人、自分自身の真の主人として完全な自主的生活を享受するようになる。
このように社会主義、共産主義をめざす闘争は、人民大衆の社会的政治的自主性を実現し、旧社会のあらゆる遺物を一掃する闘争であるため、人民大衆の自主性をめざすたたかいのもっとも高い段階となる。