人間の発展は社会発展の基礎

社会が人間、社会的財宝、社会的関係からなっているとすれば、それが何の発展から始まるかという問題は重要な哲学的問題として提起される。

チュチェ思想は人間の発展から社会の発展が始まるということを科学的に示した。

もちろん、社会的財宝と社会的関係を離れた人間について考えられない。しかし、社会的財宝と社会的関係はともに人間が創造することである。人類思想史に社会を生産力と生産関係、土台と上部構造に区分し、生産力の発展を社会発展の基礎と見た見解も提起されたが、生産力をなす労働道具も事実上、人間によって作られるものであって、最初からあったり、人間以外の誰からの到来物でも、それ自体が自ずと改善されるものでもない。

社会的関係もやはり同様である。

結論的にいうと、人間の自主的思想意識と創造的能力が発展し、その役割が高まるにつれて、社会的財宝が増え、社会的関係が改善されていく。