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チュチェ思想は人間中心の哲学思想である

    金正日総書記は次のように述べています。

    「チュチェ哲学は、人間を中心にすえて展開され体系化された人間本位の哲学です。…チュチェ哲学が人間本位の哲学であるというのは、人間を本位にして哲学の根本間題を提起し、人間を中心にして世界にたいする見解,世界にたいする観点と立場を明らかにした哲学であることを意味します。」

    哲学思想としてのチュチェ思想、チュチェ哲学は従来のすべての哲学と根本的に異なる固有の特徴をもっています。かつてのすべての哲学とは根本的に異なるチュチェ哲学の根本特徴は、人間を基本にして展開され体系化された人間中心の哲学であるということです。

    チュチェ哲学が人間中心の哲学であるというのは、人間を本位にして哲学の根本間題を提起し、人間を中心にして世界にたいする見解、世界にたいする観点と立場を明らかにした哲学であることです。

    チュチェ哲学が人間中心の哲学として特徴づけられるのはまず、それが人間を本位にして哲学の根本間題を新しく提起した哲学であるからです。

    チュチェ哲学が新しく提起した哲学の根本問題は、世界における人間の地位と役割に関する間題であります。

    人間が世界においていかなる地位を占め、いかなる役割を果たすかという問題は、人間を哲学的考察の中心に据えて提起した世界観的問題であり、それを解明した原理はすなわち人間中心の世界観的原理となります。人間を本位にして哲学の根本問題を提起し、それに回答を与えた根本原理にもとづいてすべての原理と内容が展開され体系化されたがゆえに、過去のすべての哲学とは根本的に区別されます。

    チュチェ哲学が人間中心の哲学として特徴づけられるのはまた、それが人間中心の世界観を明らかにした哲学であるからです。

    一般的に哲学の特徴は、根本間題とともに世界観的な内容を何を基本にして解明するかによって規定されます。

    人類の哲学思想史には数多くの哲学潮流が存在したが、それらはみな「神」のような神秘的な存在や精神本位の観念論的世界観でなければ、物質本位の唯物論的世界観でありました。もちろん、従来の哲学には人間を全面に押し立てようと標模した哲学もありました。人間哲学がそうであります。しかし、人間哲学はその発生も久しくまた各種の流派があったが、それは単なる人間問題を対象としたものでありました。人間哲学は主に人間とは何であり、人生とは何であるかという間題のみを議論する一つの人生哲学にすぎませんでした。

    チュチェ哲学は人間を中心にして、世界は人間によって支配され改造される世界であり、人間の主動的な作用と役割によって発展し人間に奉仕する方向、人間の発展に即して発展するという世界の本質と、その変化発展の法則性にたいする新しい見解を与えています。そして世界にたいする主体的な見解にもとづいて、人間の利益から出発し人間の活動を基本にして世界に対応すべきであるという新たな観点と立場を解明しました。

    チュチェ哲学はこのように人間を基本にして世界にたいする見解と観点、立場を新たに解明し、人間に世界を正しく認識し改造して自己の運命を成功裏に開拓する有力な武器を与えています。ここに、現代の革命的世界観としてのチュチェ思想の根本特徴があり、その科学性と革命性、独創性と優位性があります。

    哲学思想としてのチュチェ思想の特徴についていう時、それが最も人民的な革命哲学、政治哲学であることについても正しく認識することが重要であります。

    チュチェ哲学は人間中心の哲学であるばかりでなく、最も人民的な革命哲学、政治哲学であるというが、それはチュチェ哲学が人間中心の哲学であることによる重要な特徴の一側面であります。

    チュチェ哲学は何よりも、現代の革命実践にもとづいて創始され深化発展された、もっとも徹底した革命哲学であります。

    金日成主席は、哲学的問題を探求するうえで、常に革命実践の要求から出発し、革命実践において提起される切実な思想理論的問題に科学的解答を与える過程にチュチェ哲学を創始しました。

    チュチェ時代は人民大衆が世界を支配する主人として登場し、人民大衆が自己の運命を自主的、創造的に切り開いていく歴史の新しい時代であります。

    チュチェ時代は人民大衆に世界と自己の運命の主人であるという自覚を高める新しい世界観を求めました。朝鮮では歴史発展の特殊性と革命の複雑さ、多難さによって人民大衆が革命の前途を自主的に、創造的に切り開いていく問題が特別に重要に提起されました。

    金日成主席は、日本帝国主義を打ち破って朝鮮を解放する血みどろの闘争過程に、チュチェ時代の要求を反映して人々に、自己の運命の主人は自分自身であるという真理を与えるチュチェ哲学を創始することにより、自主時代の偉大な世界観を明示しました。

    金正日総書記は豊富で深奥な革命実践の経験を一般化してチュチェ哲学を全面的に体系化し、深化発展させました。

    チュチェ時代は遠く前進し、自主時代の革命実践は新たな高い段階へと深化発展しました。

    金正日総書記は朝鮮における社会主義建設と、全世界の自主化偉業を賢明に導く過程に、革命実践の要求を反映して金日成主席が創始したチュチェ哲学を総合し体系化して新たな内容で深化発展させました。

    これはチュチェ哲学が名実ともに革命哲学として生まれ、発展し完成されたことを意味します。

    チュチェ哲学はもっとも徹底した革命哲学であるため、人民大衆の自主的要求と志向に全面的に合致し、人民大衆に奉仕する人民的な哲学となります。

    革命実践は人民大衆の自主性を擁護し実現するたたかいであり、このたたかいの担当者は他ならぬ人民大衆であります。それゆえ、人民大衆の自主的志向と要求に合い、人民大衆に奉仕する哲学のみが人民的な哲学になります。

    チュチェ哲学は人民大衆の自主的志向と要求を反映し大衆の闘争経験を一般化して定立され、深化発展された人民的な哲学であります。

    人民大衆の要求と志向、彼らの闘争経験を反映するのは哲学の人民性を裏打ちする根本条件であります。

    反動的な搾取階級の哲学は人民大衆の要求と志向を黙殺し、彼らの要求と利益に即して哲学理論を展開することにより、反人民的な哲学となります。しかしチュチェ哲学のすべての原理と内容はいずれも、人民大衆の自主的要求と志向を擁護し、実現することで一貫されています。

    それゆえ、チュチェ哲学は人民大衆が容易に理解し、自己の世界観として受け入れ、闘争の武器とする人民的な哲学になるのであります。

    チュチェ哲学は次に、社会発展を正しく導く政治の原理的基礎を解明する政治哲学です。

    哲学が人民大衆の運命開拓の道を明らかにする革命的なものになるためには、社会発展を正しく導く政治の原理的基礎を解明する哲学にならなければなりません。

    人民大衆の運命は社会の発展を通して切り開かれ、社会の発展はすなわち、政治によって導かれます。したがって、科学的な政治の原理的基礎を解明する哲学のみが人民大衆の運命開拓に真に貢献することができます。

    チュチェ哲学は社会発展を正しく導く政治の原理的基礎を解明しています。

    チュチェ哲学が解明した人間中心の根本原理と、それにもとづいて展開されたチュチェの哲学的世界観の原理は、世界観的原理であると同時に社会発展を正しく導く政治の原理的基礎であり、社会歴史観の原理と革命の根本原理、それにもとづく革命観の原理も社会発展を正しく導く政治の原理的基礎であります。

    このようにチュチェ哲学が、社会発展をもっとも正しく導く政治の原埋的基礎を解明しているという意味で政治哲学であるというのであります。