ベラルーシ・チュチェ教育学協会委員長
セルゲイ・ユリエビッチ・ゼピャティフ
朝鮮民主主義人民共和国の社会主義教育の指導指針は、
チュチェの教育思想は、
チュチェの教育思想はチュチェ思想を教育活動、革命的人材の育成活動に立派に具現して人々を自主的で創造的かつ有力な存在、革命と建設の真の主人として育てる思想と理論、方法を全面的に集大成して体系化した、もっとも革命的で科学的な教育思想です。
チュチェの教育思想は人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという原理を科学的に示したチュチェ思想にその哲学的基礎を置いています。人間があらゆるものの主人であるというのは、人間が世界と自己の運命の主人であるということであり、人間がすべてを決定するというのは、人間が世界を改造し、自己の運命を開拓する上で決定的役割を果たすということを意味します。
チュチェの教育思想は、社会主義教育の本質を科学的に示しています。
「社会主義教育は、人びとを自主的で創造的な社会的存在に育成する事業である」
社会主義教育は本質において人々を自主的で創造的な社会的存在、有力な存在に育成する人間改造事業です。
人間が自主的で創造的な存在、有力な存在になるためには、自主的な思想意識と創造的能力をもたなければなりません。自主的な思想意識と創造的能力はもって生まれたものではありません。人間を強力な存在にする自主的な思想意識と創造的能力は教育によって培養されます。人間は教育を通じて世界と自分自身を把握し、自己の要求と利害関係を自覚し、世界を認識し変革しうる創造的能力を培うようになります。
人々に自主的な思想意識と創造的能力を体得させる過程は、思想と能力を改造する活動がともなう過程です。人間の思想には空白がないだけに自主的な思想意識で武装させる過程は革命思想を植えつける過程であると同時に彼らの頭の中に残っている古い思想を根絶する過程となります。創造的能力を培う過程も人々がすでに体得した科学技術知識と能力に満足せず、時代発展の要請に即してさらに高い水準で幅広くて有用なものに改変していく過程となります。
しかし、すべての社会の教育が人々を自主的で創造的かつ有力な社会的存在として育てる事業となるのではありません。
人民大衆が搾取と支配の対象となる搾取社会で教育は徹頭徹尾、人々を搾取と抑圧に順応する従属的な人間に育てるものです。
特に、人民大衆が資本の奴隷、生産道具として取り扱われている資本主義社会では自主的で創造的な存在として絶えず発展しようとする人民大衆の要求が実現されえず、教育が彼らの自主意識を麻痺させ、創造的能力を奇形化する手段になり下がります。人民大衆を自主的で創造的かつ有力な存在として育成する活動はひとえに社会主義教育を通じてのみりっぱに実現されるようになります。
それゆえ、社会主義教育は人々を自主的で創造的な社会的存在、有力な存在に育成する人間改造事業となります。
チュチェの教育思想は、社会主義教育の本質を解明した上で社会主義教育が革命的で人民的な性格をおびるということを解明しました。
社会主義教育が革命的な教育となるのは、それが社会のすべての構成員を自主的で創造的な人間に、国家と社会の真の主人に育成し発展させて人民大衆の自主偉業の実現に奉仕するからです。
社会主義教育が人民的な教育となるのは、それが教育にたいする人民大衆の自主的要求をもっとも立派に実現させ、彼らの革命的自覚と創造的知恵に依拠して教育活動で提起されるすべての問題を解決していくからです。
チュチェの教育思想によって社会主義教育の本質と性格が科学的に解明されたことにより、人間育成の真の教育を発展させるためにはどうすべきであるのかという、科学的で革命的な指針がもたらされるようになりました。