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【平壌12月4日発朝鮮中央通信】敬愛する金正恩総書記が3日に開幕した第5回全国母親大会で開会の辞を述べた。

 開会の辞の全文は、次の通り。

 社会主義のわが祖国――朝鮮民主主義人民共和国の700万の母親を代表してここに列席した第5回全国母親大会の参加者の皆さん!

 常に尊敬し、愛してやまないわれわれの母親たちとこのように意義深い席を共にした喜びとうれしい気持ちで実に感無量です。

 まずこの席を借りて、もっぱらわが子の成長と祖国の富強のために心身共に惜しみなくささげ、大きな貢献をした母親たちに、最も熱い敬慕の念を込めて挨拶を送ります。

 困難な歳月の中でもひたすら国を支え、家庭を守るために内々に思い煩い、いついっときも安らかに休むいとまもなかったはずの母親たちの前に立つと、実に厳かで敬虔になる気持ちを禁じ得ません。

 母親大会、実にその名称を呼んでみるだけでも、全ての人が母親の姿を思い描きながら、与えられた愛がありがたくて感激し、心から仰ぎ見る大会場です。

 今日、全国の温かい祝福と尊敬の念が注がれるこの大会場に大きな誇りと自負を抱いて入場するようになるまで、母親たちが自ら担い、なめてきた苦労の一瞬一瞬はいかに多かったことでしょう。

 か弱い双肩に耐えがたい重荷を担い、自ら選んだ道に私心を去って、代価を望むことなく真心を尽くした方々、時には骨が折れ疲れても清らかな良心の前に常に堂々と立つために歯をくいしばり、力いっぱい駆けてきた方々が、まさにここに集まっている母親たちです。

 心の中の数々の心配事のため人知れず気をもみながらも、いつも素朴な笑顔で困難を乗り越えてきた剛毅な方々、顔の美しさは苦労と共に消え去っても、高潔な精神世界を身に付けたため、この世で最も美しく、立派に見える方々がほかならぬここに集まった愛するわが祖国の母親たちです。

 人間は誰もが困難な時ほど、自分を産み育て、衣食の世話を焼き、あんよを教えてくれた母親を先に考えます。

 私もやはり、党と国家活動を指導しながら、骨が折れる時にはいつも母親たちを思い浮かべるのです。

 そのような時には、わが子の立派な成長のためにいかなる苦労をもいとわない母親たちの剛直な姿が常に私を励まし後押しし、困難な状況の下でもわが党を信頼し、祖国の無窮の繁栄のための道で一生の全てをささげる母親たちの勇気と献身が私に倒れてはいけないという義務感、言い知れない無限大の責任感と力を与えました。

 この国の全ての母親がささげた限りない献身と犠牲、強い精神と力は、単に一つの家庭のためのものではなく、祖国の未来を育む滋養分になり、徳と情によって団結し前進するわれわれの社会主義の大家庭をしっかりと守る原動力になりました。

 母親たちが愛国の心をもって大切に整えた家庭の小さい垣根がそのまま礎石になって国をしっかり支えているがゆえに、社会主義の大家庭は強固なものになり、わが祖国は引き続き強力になっているのです。

 これは、朝鮮の母親たちが党と革命、祖国の前に積み上げた不滅の功績です。

 今回の大会は、わが党と国家が新時代の進軍路で成し遂げた全ての勝利の月桂冠を、愛国的で忠実な朝鮮の母親たちに送る限りない敬意と祝賀の壇上であり、祖国の未来を代表する次の世代と母親たちを神聖視し、最優先視するわれわれの偉業の正当性と洋々たる前途を今一度示す政治祭典です。

 意義深いこの席を借りて、大会に参加した皆さんとわが祖国の各地で温かい情と愛、無言の献身をもって家庭の幸福と祖国の未来を立派に育んでいる全国の全ての母親たちに、党中央委員会と共和国政府の名で限りない感謝と祝賀の挨拶を送ります。

 併せて、異国の地で民族の代、愛国の代をしっかりつなぐために心魂を傾け、今も母親たちの大会合が開かれる祖国の首都に心を寄せている海外同胞の母親たちにも心からの感謝と激励の挨拶を送ります。

 愛する母親の皆さん!

 社会が発展し文明化するにつれ、女性の地位と役割は一層高まり、国力の強化と革命の前進における母親たちの貢献はより大きくなります。

 現在、社会的に見れば母親の力が求められる仕事はたくさんあります。

 われわれの子供たちを立派に育て上げて革命の代をしっかり受け継がせる問題にしてもそうであり、最近に増大している非社会主義的傾向を一掃し、家庭の親和と社会の団結を図る問題も、健全な文化・道徳生活気風を確立し、互いに助け合い導き合う共産主義的美徳と美風を支配的風潮にする問題も、そして出生率の低下を防ぎ、幼児の保育・教育に力を入れる問題も全て母親たちと力を合わせて解決すべきわれわれ皆の家事です。

 党中央は、家庭と社会における母親たちの地位と役割からしても、わが国家と革命の現実的問題からしても、今回の大会を党大会や党中央委員会総会に劣らず重視しています。

 今回の大会では、第4回全国母親大会以降の10余年間、母親たちの間で発揮された模範的事実を紹介し、われわれの母親たちが社会と家庭に対し担っている責任と役割を果たすための課題と方法を討議することになります。

 大会には、子供をたくさん産み、父母のいない子供を引き取ってわが子のように面倒を見、祖国防衛と社会主義建設の重要な持ち場に立たせた母親たち、自分の息子や娘を特出した偉勲者、有能な人材に育て上げた母親たち、数十年間同じ職場で黙々と仕事に打ち込みながら社会と集団のために大いに貢献した母親たちと、中央と地方の女性同盟活動家たちをはじめとするほぼ1万人が参加しました。

 今回の大会が、全ての母親たちが自分の時代的使命と革命的本分を深く自覚し、朝鮮式社会主義の勝利のための愛国偉業に知恵と力、熱情を尽くすようにする画期的な契機となるものと確信しつつ、第5回全国母親大会の開会を宣言します。