世界の本質にたいする主体的見解とチュチェ哲学の根本原理は密接に結び付いているが、同一なのではない。
チュチェ哲学の根本原理が世界と人間との関係問題に解答を与えた原理であるとすれば、世界の本質にたいする主体的見解は世界の根本特徴、面貌にたいする見解である。
哲学の根本原理は哲学全般に貫かれておりながら該当哲学の基礎をなす原理であるなら、世界の本質は哲学的世界観の重要な原理である。哲学の根本原理が該当哲学の思想的、理論的、方法論的基礎となるならば、世界の本質はそれによって解明された原理である。
チュチェ哲学の根本原理はチュチェ哲学の基礎に置かれており、チュチェ哲学全般に貫かれている原理であるならば、チュチェ哲学が解明した世界の本質は、チュチェ哲学の根本原理を思想的、理論的、方法論的基礎にして解明された原理である。
こういうことにより、チュチェ哲学では人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという原理をチュチェ哲学の根本原理、世界が人間によって支配され、改造されるということを世界の本質にたいする主体的見解として規定した。