チュチェ76(1987)年10月下旬のある日、幹部たちと談話していた
栗は気候が比較的に冷たい北部地帯を除いた朝鮮のほとんどすべての地域で育つ木の実として、しっかりした実はおいしくて栄養価が高く、名産物の一つとして知られている。
特に焼き栗は生の栗や煮た栗に比べて味も良いが、皮が簡単に取れるので食べやすい。
「飴を出して焼き栗を食べる」「焼き栗商人がやって来れば飴商人は背を向ける」という言葉が生まれたのも昔から焼き栗があれほどおいしくて人気があったことを示唆する。
ところが、あんなにおいしくて人気のあった焼き栗であったが、栗の産地でない都市、特に平壌のような大きな都市で住む人々にはなかなか焼き栗の購買が難しかった。