チュチェ69(1980)年3月の初旬、幹部たちと席をともにした金正日総書記はふと今日が何の日か分かるかと尋ねてから今日が正月十五日であると述べた。そして持ち合わせの朝鮮飴を食べてみろといって彼らに与えながら朝鮮人民は正月のような祝日祝いだけでなく、労働生活、文化生活、衣・食・住の生活、道徳生活などで優れて立派な民俗伝統を創造したと、わが祖先たちが代を継いで創造した民俗伝統はわれわれがよく保存し継承発展すべき貴重な民族的遺産であると熱く教示した。
総書記は続けてわが祖先たちが創造し、代を継いで守ってきた民俗伝統には朝鮮人民の高尚な思想感情と礼儀道徳、朝鮮人の独特な生活様式とわが民族の固有の好みと特性が反映されていると、われわれは世界でもっとも気高くて美しい民俗伝統をもっているという高い誇りをもって、朝鮮人民の民族的特性をさらに輝かせなければならないと強調しながら、民俗を失えば民族を失うことができると教示した。
総書記の教示には民俗が単なる一民族の世相や風俗ではなくまさにそこに民族の息吹と魂が込められており、民族固有の風習と足跡が秘められており、それを失えば民族を失うことができるという貴い真理が込められている。