愛国愛族の立場を固守することについて
人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の遂行において提起される関鍵的であり、死活の問題の一つは、主体性と民族性を固守することである。主体性と民族性を守るかいなかによって革命と建設の成敗が左右され、国と民族の興亡が決められる。
偉大な
愛国愛族の立場は、自国と自民族を限りなく愛し尊び、自国と自民族のために献身的に奉仕しようとする崇高な立場である。
愛国愛族の立場を断固と守ってこそ、革命と建設において主体性と民族性を固守することができ、社会主義偉業を自国人民の要求と民族的特性、自国の実情に即して立派に前進させることができる。
それでは、愛国愛族の立場を守るうえで重要なのは何か
①革命家は国と民族を限りなく愛し尊ぶことである。
人々が国と民族をなして生き、発展する条件で国と民族の運命と個人の運命は切り離しがたく結びついている。国と民族は個別的人々の単純な機械的結合体ではなく、一定の社会的関係によって結束された一つの社会的生命体であり、個別的な人々はこの社会的生命体の一構成員として生き、自己の要求と利害関係を実現していく。従って、人間は国と民族を離れては自らの存在と生の価値について考えられず、進んで人間の尊厳と栄誉を輝かしていくことができない。国と民族が不幸に処すれば人民大衆はもちろん、個別的な人々も不幸と苦痛に見舞われ、国と民族が隆盛・繁栄すれば民族の全構成員においても幸福が与えられる。
朝鮮人民が日本帝国主義の植民地の支配下で亡国奴の運命を強要された過去の歴史と今日の自主的で、創造的な幸せな生活は国と民族の運命はすなわち人民大衆の運命、個人の運命であり、個人の運命と国と民族の運命は切り離しがたく結びついていることを正しく実証している。
従って、自己の運命を真に切り開く人は、国と民族を生のよりどころ、幸せのわが家と見なして熱烈に愛すべきであり、国と民族の自主•独立と富強•繁栄のために自分のすべてを捧げることに生きがいと生きる価値を見いだすべきである。
②人々にとって、民族の一構成員として真に生き、民族共通の目的のために自分を捧げることである。
人々にとって、自分の階級にどのように対し、階級の一構成員としていかに生きるかということが重要な問題となる。しかし、それに劣らず、もっと重要な問題は、民族の一構成員としていかに生き、たたかうかということである。
思想と理念、政見と信教の違い、階級と階層の違いを越えて、すべての人が国と民族を愛する心をもち、朝鮮民族の一構成員として真に生き、民族共通の目的のために自分を捧げることが何よりも大切である。
③労働者階級の党が国と民族を尊び、その運命に責任を負う立場に立つのである。
革命を導く労働者階級の党が自己の指導的使命をまっとうするうえで重要な問題は、革命闘争と建設活動で階級的理念と要求、民族的利益をみな正しく解決するのである。
自国、自民族の共同の利益を抜きにした純粋な階級的理念と要求とはありえない。国と民族があってこそ、階級もあり、国と民族の利益が保障されてこそ、階級の利益も保障されることができるのである。
階級的理念と要求、民族の利益を大切にするのは、社会主義偉業の特性にもまったく合致される。社会主義は、階級的偉業と同時に民族の発展と繁栄のための偉業である。社会主義社会の発展の完成過程は、勤労人民大衆の階級的理念と要求、利益を実現する過程であると同時に、国の富強•発展と民族の隆盛•繁栄を成し遂げていく過程となる。
労働者階級の党が階級的理念と要求のみを絶対化して民族的利益を軽んじるなら、国と民族の運命に責任をもって導いていくことができないようになる。そのようになれば結局、広範な人民大衆の革命的熱意と創造的な積極性を発揚させて革命と建設を自国、自民族の特性と志向、意志に即して導いて行くことができず、愛国愛族の闘争を正しく指導することも、人民大衆の自主性も正しく実現していくこともできない。
革命と建設を指導する党は、すべての思考と活動において常に国と民族を重視する立場を堅持し、人民大衆を正しく導いて国と民族の利益を断固守り、祖国の富強•発展と民族の繁栄を成し遂げていかなければならない。
④自民族の愛国愛族の崇高な伝統を継承していくのである。
自国と自民族の尊厳と魂を守り、輝かせることは、すべての国の人民とすべての民族の構成員の共通の要求と志向であり、各民族には民族の発展の過程に達成された優れた愛国愛族の伝統がある。
朝鮮の革命家は、祖国の解放と自主的発展のためにすべてを捧げて戦ったもっとも熱烈な愛国者であり、朝鮮革命が切り開かれ、前進してきたすべての歴史は、国と民族のための朝鮮人民の聖なる闘争で一貫されている。
朝鮮人民の愛国愛族の誇りある伝統は、今日朝鮮労働党の指導の下に立派に継承され、発展されている。
すべての民族は愛国愛族の崇高な伝統を継承し、国と民族の根本的利益を守り、自分の祖国をさらに富強させるために戦うべきであろう。
