英雄的に生きることは個人の利益や功名のためではなく、人民大衆の革命偉業のために自分のすべてを尽くして献身的にたたかうことを意味する。
かつて搾取階級社会では非凡な気質を持つ傑出した人のみを英雄といい、どのように生きることが英雄的に生きることかを正しく知らなかった。
そのため平凡な人々が英雄になることは想像できないことであったし、国と民族を熱烈に愛する人であっても正しい闘争の道を探せずに、無駄に血を流し、何の甲斐もない生を終えていた。しかし、人民が国の主人となっている社会において英雄とは、祖国と人民、社会と集団のためのたたかいで立てた偉勲により、人民に愛され尊敬される人々である。したがって非凡な気質を持つ人々だけでなく、平凡な人々も英雄になりうる。
人民大衆の共通の偉業にたいする限りない犠牲精神をもって、祖国を守るたたかいに一身をなげうって敵のトーチカーを防いだ人々や、社会主義建設で献身的偉勲を創造した人々、周りの人にわかってもらおうともらわないとお構いなく、自分の持ち場を誠実に守り高価な貢献をなした人々はみな英雄であり、彼らのように生きることが他ならぬ英雄的に生きることである。英雄的に生き英雄になること、実にそれは人間にとってもっとも張り合いのある人生、もっとも高い誉れとなる。
英雄的に生きるためには、集団主義的人生観をもつことが重要である。個人主義的人生観をもつ人には個人英雄主義しか発揚できず、崇高な犠牲性や英雄的行動が期待できない。自分個人にはたとえないほど貴重な社会と集団のために寄与することが、もっとも張り合いのある人生であることを信じる人のみが英雄的に生きる。
英雄的に生きるためには、党と領袖に忠実で党の路線と政策を貫徹するために献身的にたたかわなければならない。
社会と集団の要求は党と領袖によって代表される。それだけに党と領袖の指導を忠誠でもって奉じ、任された革命任務の遂行のためにすべてを捧げてたたかう人なら誰もが英雄になり、英雄的な人生を営むことができる。
