革命とは一言でいって、人民大衆の自主性を擁護し、実現するための組織的な闘争である。
革命はまず、人民大衆の自主性を擁護し、実現するための闘争である。
あらゆる形態の従属と束縛から脱し、自主的に生きようとすることは人民大衆の本性的要求である。人民大衆は自主性を擁護し、実現することを目的として革命闘争を展開する。すべての革命運動はみな民族的、また階級的な従属、あらゆる束縛から脱し、人民大衆の自主性を擁護し、実現するための闘争である。従って、革命はその根本的目的において人民大衆の自主性を擁護し、実現するための闘争となる。
革命はまた、人民大衆の組織的な闘争である。
革命が根本的目的において人民大衆の自主性を擁護し、実現するための闘争であるといって、自主性をめざす人民大衆のすべての闘争がみな革命ではない。自主性をめざす人民大衆の闘争が散漫かつ非組織的に行なわれる場合には、革命にならない。自主性を擁護し、実現する人民大衆の闘争は組織的な闘争になるとき、はじめて革命となる。
革命は古い社会制度を一掃し、新しい社会制度を樹立することと、思想、技術、文化において古いものを新しいものに変えることを基本内容としている。
革命の基本内容の一つは、古い社会制度を新しい社会制度に変えることである。
社会制度は人々の地位と役割を規制する社会的関係の強固な体系である。古い搾取社会制度は人民大衆の自主性を蹂躙し、極少数の支配階級、搾取階級に特権的な地位を保障する反人民的で、反動的な社会制度である。従って、古い社会制度を一掃し、先進的な社会制度を樹立してのみ、勤労人民大衆は社会の真の主人となり、自主的で創造的な生活を営むことができる。
古い社会制度を先進的な社会制度に変えるうえで基本は、政治制度と経済制度を変革することである。
革命の基本内容のもう一つは、思想、技術、文化に残っている古い社会の遺物を一掃し、勤労人民大衆の自主性を完全に実現することである。
人民大衆の自主性実現を防ぐことは古い社会制度だけではない。
人民大衆の社会的・政治的自主性が実現された社会、社会主義社会では古い社会から受け継いだ思想、技術、文化の立ち遅れが人民大衆の自主性実現を妨げる主な要因となる。新しい社会制度が人民大衆に社会の主人としての地位を保障するといって、古い社会から受け継いだ思想、技術、文化の立ち遅れが残っていると人民大衆が自らの自主性を完全に実現することができない。思想、技術、文化革命を力強くおし進め、古い社会から受け継いだ思想、技術、文化の立ち遅れを克服してこそ、人民大衆をあらゆる従属と束縛から解放することができる。実に、思想、技術、文化分野において古いものを新しいものに変えることが革命となる主な理由がここにある。