それは、社会主義運動がそれ自体の本質により人々の高い意識性を要求し、社会主義社会が思想意識の役割を全面的に高めうるあらゆる条件を保障するからである。
「労働者階級が政権を掌握し社会主義制度を樹立した後、社会主義・共産主義建設過程における思想・意識の役割は比べようもなく強まります。」
社会主義運動は、まずその固有の本質により高い意識性を求める。
社会主義社会は、人民大衆によって目的意識的に創造される社会である。特に、労働者階級が政権を掌握し、社会主義制度を樹立した後、社会主義を建設する過程で人民大衆の思想意識の役割はいつになく高まる。
資本主義社会は、懐柔と欺瞞、飢餓と強圧的規律に依拠するが、社会主義社会は人々の高い自発性に依拠する。もちろん、社会主義社会では一定の統制も必要である。しかし、社会主義建設が進められる過程で古い社会の遺物が一掃されればされるほど人々の自発性の意義もさらに高まるようになる。
社会主義はまた、人々の思想意識の役割を全面的に高めうるあらゆる条件を保障している。
社会主義社会では、自主的な革命思想、社会主義思想が全社会を唯一的に支配する。社会主義社会では党と領袖の正しい指導のもとに全人民を社会主義思想で教育改造する思想活動が全党的、全国家的、全社会的な活動として展開され、そのためのあらゆる条件が保障されている。それゆえ社会主義社会で人民大衆は、あらゆる古い思想の抑圧と束縛から完全に脱して真の思想的解放を成し遂げ、自らの革命的熱意と創造的積極性を高く発揮するようになる。
社会主義運動において思想意識の役割がいつになく高まることは、社会主義思想そのものの特性とも関わっている。
一般的に搾取階級の反動思想は、社会の発展を阻害し、自主的な思想意識は社会の発展をおし進める。
社会主義思想は、人民大衆の自主的要求と利害関係を正しく反映し、その実現のための道を科学的に提示する、もっとも自主的で革命的な思想である。それゆえ社会主義思想は、他のすべての思想には比べようもなく大きな革命的作用をし、社会の発展を力強く促すようになる。
結局、社会主義運動において思想意識の役割が非常に高まるのは必然的である。
