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世界にたいする主体的見解は何か

     世界にたいする主体的見解は世界が人間によって支配され改造されるということである。

     金正日総書記は、世界は人間によって支配され改造されるということは人間との関係で解明した世界にたいする新たな見解であります、と述べている。

    世界が人間によって支配され改造されるということは一言でいって、自然と社会が人間の自主的かつ創造的な活動によって、人間のための世界になるということである。

    何よりも自然は、人間によって支配され改造される。

    人間の生存と発展に大きな被害を与えていた自然の事象が人間の創造的な認識活動と実践活動によって人間に奉仕する物質的条件となり、また人間に直接的に奉仕しなかった自然の事象が人間の生産手段と生活資料として利用される事実は人間によって支配され改造されるということをはっきり示唆する。

    次に自然だけでなく社会も人間によって支配され改造される。

    人類歴史を顧みると人間の自主性を蹂躙する社会制度が人々の積極的な闘争によって人間の自主性の実現を保障する社会制度として変わってきた。特に労働者階級をはじめとした広範な勤労人民大衆は搾取制度を一掃し社会主義制度を樹立することにより国家主権と生産手段の主人となって自己の意思と要求に即していっそう目的意識的に社会を発展させていくようになった。

    世界が人間によって支配されるというのは人間が広大な世界を現実的にみな支配していることを意味するものではない。世界にはまだ人々が実質的に支配できずにいる領域が数多くある。しかし、人間の自主性、創造性、意識性の発展水準の向上に伴って人間の支配する世界の領域は絶えず広がる。

    世界が人間によってかいぞうされるというのは世界のすべての変化が人間によってなされるということを意味するものではない。

    世界のすべての事象はみな自らの特性を持っており、一定の合法則性によって変化発展する。人々はこのような合法則性を正しく認識し、利用することにより自己の要求に即して世界を改造していける。

    結局、世界が人間によって改造されるというのは世界のすべての運動変化が人間によってなされるということではなく、世界の改造発展において人間が決定的な役割を果たすということである。