自主性の哲学的意味と社会的・政治的意味

自主性は哲学的および社会的・政治的概念として使われる。

哲学的概念としての自主性は人間を生命物質と根本的に区別する本質的属性を意味する概念である。

自主性は人間の最も貴い本質的属性、生命となる属性である。

社会的・政治的概念としての自主性は国と民族の政治的独立ばかりでなく、自立性と独自性を意味する概念である。国と民族にとって自主性は生命であり、自主独立国家の根本的表徴である。

哲学的概念としての自主性と社会的・政治的概念としての自主性は互に密接に結び付いている。

社会的存在である人間が自主性を生命としていることにより、人々の集まった集団である国と民族も自主性を生命とするようになる。

一方、人間が自己の自主性を実現するためには、運命開拓の基本単位である国と民族の自主性から保障されなければならない。