意識性は世界と自分自身を把握し改造するすべての活動を規制する社会的人間の属性である。
「意識性は、世界と自分自身を把握し改造するすべての活動を規制する社会的人間の属性です」
人間は意識性をもつ存在、意識的な社会的存在である。
意識性によって人間は世界とその運動発展の合法則性を把握し、自然と社会を自分の要求に即して改造し発展させていく。
意識性はまず、世界を認識し改造するすべての活動が合理的に行われるように構想し計画していく人間の性質である。
人間は意識性によって生活的要求と現実的条件を打算した上で何を認識して改造し、どのような結果を得るかを打算する。人間は認識と改造の目的と対象の特性、具体的な条件を分析した上で、いかなる資料と機材を使用し、いかなる手法と妙術を適用するかを計画する。人間は認識と改造の全過程とそこで提起される諸問題を予期しながらどういう経路をたどって進むか、いかなる段階と手順で推進させていくかを構想し計画する。
意識性はまた、認識と改造過程に提起される各種の新たな条件と状況に即してすべての活動が能動的に正確に行われるように調節統制していく人間の性質である。
意識性によって人間は新たな情況や事件に直面する時、それはどういうものであり、その根源は何であり、それが今後いかに変化し、認識と改造にどのような影響を与えるかを分析判断する。これとともに情況と事件について評価を下ろし、それに対処した対策と方案を立てて決心を採択する。実践活動の過程には程度の差はあるが、必ず難関と試練が立ちはだかるはずである。人間は直面する難関と試練に落胆するのではなく、それを克服しながらすでに立てられた計画にしたがって活動が一貫して行われるように精神的、意志的力を発揮していく。