国防分野において自主性を具現するための指導的原則は、国防における自衛の原則である。
「国防において自衛を実現するのは、自主独立国家建設の根本原則です」
国防において自衛の原則を貫徹するというのは、自力で自国を守るということを意味する。
各国の人民が自国を防衛できる国防力を自力で整え、国防建設と軍事活動におけるすべての問題を自国人民の利益と自国の実情に即して創造的に解決するというところに国防における自衛の原則の革命的本質がある。
自主独立国家を建設するためには国防において自衛を実現しなければならない。
帝国主義が残っている状況下で内外の敵から自国を守り得る自衛的武装力をもっていない国は事実上、完全な自主独立国家と言えない。
帝国主義は侵略と戦争の恒常的な根源であり、力で他国と他民族を抑圧し、専横を極めることは帝国主義者の生理である。
民族的独立と平和を固守し、革命偉業の勝利を成し遂げるためのもっとも正しい道は帝国主義者の侵略戦争に革命戦争で立ち向かい、反動派の反革命的暴力に革命的暴力で対抗し、帝国主義者の侵略と戦争策動に常に準備をもって対処していくことである。それでは国防において自衛の原則を貫徹しなければならない。
国防において自衛は国の政治的独立と経済的自立の軍事的保証である。
国防において自衛の原則を貫徹してこそ外部勢力の侵略と干渉を排し、国の政治的独立と経済的自立を固守することができ、革命の獲得物と人民の安全を守ることができる。
もちろん、国防においても外部勢力の援助を受けることができる。しかし、自国の防衛を他人に託するわけにはいかない。基本はどこまでも自力であり、自力が準備されてこそ、外部勢力の援助も奏功する。それゆえ、国を防衛する上で何よりも自国人民の力と自体の防衛力に依拠しなければならない。国防事業も人民のための事業であり、人民自身の事業である。革命的党の指導の下に全人民が一つに結束して民族解放闘争と祖国防衛に奮い立つならば、いかなる帝国主義侵略者も優に撃退し、国の独立と革命の獲得物を固守することができる。