「世界にたいするチュチェの観点と立場は、人間に世界と自己の運命の主人としての高度の自覚を抱かせ、自主的、創造的、意識的に世界を改造し、自己の運命を開かせる真の革命的な観点と立場です」
世界にたいする主体的観点と立場は、人間に世界と自己の運命の主人としての高度の自覚を抱かせる。
人間が世界を認識し改造する活動を成果的に繰り広げるために提起される第一義的な要求は、主人としての自覚をもつことである。人間はいかなる事業においてもそれが自己の自主的要求と利益の実現に寄与し、自己の創造的能力でそれを実現できるという自覚をもつ時、その活動で自己の責任と役割を果たすようになる。世界にたいする人間中心の観点と立場は、人間の利益から出発して世界にたいし、人間の活動を基本にして世界の変化発展にたいすべきことを解明することにより、人間に世界と自己の運命の主人としての高度の自覚を抱かせる。
世界にたいする主体的観点と立場は、人間に世界と自己の運命を成果的に開拓させる。
世界を改造していく過程は、人間が主人となって自己の運命を開拓していく過程である。世界を改造して自己の運命を開拓する上で成果を収めるか、否かはその主体である人間の自主性、創造性、意識性をどんなに高く発揮するかによって決定される。
世界にたいする人間中心の観点と立場は、人間が自己の要求と利益に即して自力で世界を改造させることにより、人間が認識と実践において世界を改造し自己の運命を成果的に開拓できる道を示す。
世界にたいする主体的観点と立場は、新しくて独創的な観点と立場である。
従来の哲学では世界観を主に世界にたいする見解の総体としてのみ見なし、それを解明することに傾注した。
従来の哲学では世界にたいする観点と立場に関する問題が独自的な問題として提起されなかった。
人間中心の観点と立場を独自的な体系として設定して解明したのは、人類の世界観の基本構成を新たに革新したチュチェ思想の歴史的功績である。
世界にたいする主体的観点と立場によって歴史上初めて、世界にたいする観点と立場が哲学的世界観の独自的な構成部分となり、主体である人間を基本にしてすべての認識と実践活動の根本目的と方法が新たに解明されるようになった。