チュチェ思想は社会主義的保健医療建設の基本課題を全面的に示している。
社会主義的保健医療建設の基本課題は何よりも、予防医学を社会主義医学の基本とすることである。
予防医学は社会主義医学の本性的要求を具現している。
治療と予防の中でどこに第一義性を付与し、重要視するかということは医療活動の階級的性格と使命によって異なる。人民の生命と健康のために奉仕する社会主義医学は、人々が病気にかからないように前もって対策を講じ、その生命と健康を徹底的に保護し、増進させることを自己の基本任務とする。これは金がすべてを支配し、医療活動が単なる金儲けの手段となっている資本主義社会では考えすらできないことである。予防医学は、ひとえに人民大衆が国家と社会の主人となっている社会主義社会でのみ実現される。こういう意味で予防医学は、保健医療分野で社会主義と資本主義の本質的差を特徴付ける重要な表徴であると言える。
それゆえ、予防医学が社会主義医学の基本となるのは社会主義保健医療建設の重要な課題となる。
予防医学が社会主義医学の基本となるためには、衛生防疫活動を強化し、疾病を未然に防ぐための活動を強化すべきである。これとともに公害を未然に防ぐための活動を力強くくり広げ、衛生宣伝活動と医師区域担当制を強化すべきである。
社会主義的保健医療建設の基本課題は次に、人民にたいする医療サービス活動を絶えず改善し強化することである。
医療サービス活動は、人民に無料治療制による党と国家の医療上の恵みを十分に行き届かせるための重要な活動である。
医療サービス活動をりっぱに行ってこそ、人民の生命と健康を積極的に保護、増進させることができ、全般的無料治療制の優越性と生命力を高く発揮させることができる。
医療サービス活動を改善するためには、診断と治療方法を絶えず改善し、医療サービスの専門化水準を常に高め、医療サービス手配を正しくしなければならない。