自主化された世界はすべての国と民族の自主性が擁護され尊重される世界であるだけでなく、他国と民族にたいする侵略と戦争策動が完全に一掃された世界、恒久的な平和が維持される世界である。こうした見地から平和は全世界の自主化実現の必須的前提として世界の自主化実現の基本理念となる。
平和の理念はまず、全世界の自主化を阻害する主な要因の一つである他国と他民族にたいする侵略と戦争策動に反対する理念である。
他国と他民族にたいする帝国主義者の侵略と戦争策動は自由で平和な世界で生きようとする進歩的人類の理想を根こそぎにし、平和な新しい世界を志向していく歴史発展の基本方向を逆戻りさせようとする反動的なものとして、全世界の自主化を阻害する主な要因である。
帝国主義が残っている限り、侵略と戦争の根源と危険はなくならないし、世界の恒久的な平和とはあり得ない。
人類が望む自由で平和な世界は自ずと建設できないし、世界各所で世界の平和愛好勢力が反戦平和の旗を高く掲げて帝国主義者の侵略と戦争挑発策動に反対して戦ってこそ、国と民族の自主性と独立を守ることができ、国際社会の平和と安全、民主化も実現できる。
平和の理念はまた、国と民族間の紛争問題を平和的方法で解決することを要求する理念である。
今日、世界では帝国主義者の分裂離間策動によって国と民族間の流血的な紛争が絶え間なく起こっている。
世界各地で起こっている紛争の問題を平和的に解決することは現時、世界の平和と安全を守り、帝国主義者の支配主義戦略を破綻させる上で重要な問題として提起される。
平和の理念は国と民族間の紛争の問題を武力衝突や戦争の方法ではなく、対話と協商の方法で解決することを一貫して要求している。そして紛争の問題を平和的に解決する上で直接的な対話と協商の方法とともに責任ある国々が公正な立場で紛争の問題を平和的に解決するように積極的に助ける原則を堅持することを求める。