革命の先輩を敬うのは革命家の 気高い道徳的信義である

    

朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』に

    発表した談話

    (1995年12月25日)


    わが国でチュチェの革命の起源が開かれてから70年の歴史が流れました。この聖なる革命の道で、人民の自由と祖国の自主・独立、社会主義の勝利のために幾世代もが貴い血と汗をささげ、数多くの革命家が偉勲を立て、輝かしい功績を残しました。

    朝鮮人民は先代の革命家を革命の先輩として敬い、かれらの革命精神と闘争業績をこのうえなく尊んでおり、先輩によって切り開かれた革命偉業を忠実に継承し発展させています。これは朝鮮人民が代を継いで輝かせていく気高い道徳的信義であり、朝鮮革命が複雑な環境のもとでも微動だにせず生々発展している根本的要因の一つです。

    世界社会主義運動の歴史は、革命の先輩を敬い、かれらの革命業績を固守し発展させれば革命は成功裏に前進し、革命の先輩を裏切ってその功績を否定すれば革命は立ち消えになり、挫折するという深刻な教訓を残しています。かつて社会主義を建設していた一部の国で、党と国家の指導的地位を占めた日和見主義者によって、革命の先輩を冒涜しその功績を抹殺する背信行為がなされたため、共産主義者の名誉が傷つけられ、社会主義のイメージがかげり、ついには社会主義制度そのものが崩壊するにいたりました。

    革命の先輩にたいする観点と態度を正すことは、社会主義運動の発展のためにきわめて重要な問題となります。

    革命烈士がかかげた革命の赤旗を代を継いで高くかかげていくときにのみ、人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の勝利を達成することができます。

    
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    革命の先輩を敬うのは革命の要求であり、革命家がそなえるべき気高い道徳的信義です。

    社会主義偉業は代に代を継いで先輩が残した革命業績を次代が継承し発展させていく過程を通じて前進し、完成されます。革命の先輩にたいする態度は、革命にたいする態度の問題であり、それは革命の運命にかかわる重大な問題です。

    革命の先輩を敬うというのは、革命偉業のためにすべてをささげてたたかった革命家を大いにおし立て、かれらの革命思想と革命業績を擁護、固守し、継承、発展させていくことを意味します。革命の先輩の気高い革命思想と、かれらが困難なたたかいを通じて築いた功績は革命の獲得物であり、革命偉業の継承、完成のための貴い基礎となります。革命のバトンを受け継ぐすべての世代が革命の先輩の思想と功績を擁護、固守し、継承、発展させてこそ、革命偉業は代を継いで前進し、りっぱに完成されます。革命の先輩の闘争と功績をないがしろにし否定するのは、革命の道から退き、革命を裏切る行為です。革命の先輩を中傷し、その思想と功績を冒涜するのは革命を冒涜することであり、革命の敵にへつらい屈従することにほかなりません。労働者階級の党は革命にたいする限りない忠実性と確固たる信念を持し、革命烈士が切り開き前進させてきた社会主義偉業をかわることなく継承し発展させていくべきであり、革命の先輩をおし立て、その思想と功績をもって人民を教育することに深い関心を払うべきです。

    革命の先輩にたいする態度は、革命にたいする態度の問題であると同時に、革命家の道徳的信義にかかわる問題です。

    道徳的信義は革命家の品格を決める基本的表徴の一つです。革命家は革命思想を信念とするだけでなく、気高い道徳的信義をもった真の人間的品性の持ち主にならなければなりません。良心と信義は人間に固有な美徳であり、人びとを自発的で美しい行動へと鼓舞する精神的な力の源です。先進的な思想をもっているとしても、良心がなく、道徳的信義を守ることのできない人間は気高い人間的品性をそなえることができず、真の革命家になれません。

    旧社会においても、良心のある人は道徳的信義を尊び、それによって人間の人格的価値を評価し、道徳的信義に背く行動を人間らしからぬ行動とみなしました。しかし、搾取社会では真の道徳が発達することも、支配することもできません。搾取社会の基礎となっている個人主義は真の道徳的信義とは両立しえず、搾取階級と被搾取階級のあいだには道徳的信義の関係が成立することができません。道徳的偽善は搾取階級の本性であり、道徳的腐敗はブルジョア社会の必然的な産物です。

    もっとも高潔な人間的品性の持ち主は、人民を愛し、人民大衆の自主偉業のためにたたかう共産主義者です。人間にたいする愛と信頼は真の人間関係、人間道徳の基礎であり、自分自身よりも他人を思い、社会と集団のために献身するのは人間の気高い道徳的信義です。共産主義者は人間を尊び、人民を愛し、個人の利益よりも社会と集団の利益を大切にするため、私利と功名のためではなく、人民のために、社会と集団のために献身的にたたかうのです。気高い人間愛をそなえ、同志と人民を限りなく愛し、革命的良心と気高い道徳的信義をもってひたすら人民のために、人民大衆の自主性を実現するためにすべてをささげてたたかうのが共産主義的革命家です。人民を愛することができず、人民の利益に背を向け、良心と信義がなく、人情味もない人は共産主義者にも、革命家にもなれません。

    革命の先輩を敬うのは、革命家にとってたがえることのできない革命的信義です。革命の先輩と後輩との関係は、革命経歴において先と後の違いはあっても、同じ革命の道でたたかう革命家同士の同志的関係です。親子の関係が主として肉体的生命を授受する骨肉の関係であるなら、革命家同士の関係は同じ革命の道で志をともにし、生死をともにし、肉体的生命よりも尊い社会的・政治的生命を輝かせていく革命同志間の関係です。革命家同士の関係は、同志愛と革命的信義にもとづく真の共産主義的人間関係です。革命同志をもっとも熱烈に愛し、同志間の革命的信義を守るのを気高い義務とし、栄誉とするのが共産主義的革命家の道徳観であり、道徳的品性です。そのため革命家は、革命同志を裏切り、同志間の関係において良心と信義に背くことをもっとも恥ずべき背信行為とみなすのです。

    革命の先駆者であり、革命偉業のために命をささげて功績を残した革命の先輩を次代が敬うのは、革命家同士の道徳的信義においても、より気高い道徳的信義であるといえます。革命烈士は自分一個人の利益や名誉のためではなく、祖国と人民のために、次代の幸せのために命も惜しみなく投げだし、貴い革命業績を残しました。革命闘士が生死を分かつ決戦の場や断頭台で最期をとげながらも、「未来を愛せよ!」と叫んだのは、まさに次代を愛したからです。革命烈士の英雄的闘争によって革命の道が開かれ、革命の獲得物がもたらされ、人民の自主的で創造的な新しい生活が開花することができたのです。次代のためにすべてをささげてたたかった革命の先輩を敬うのは、後の世代が当然守るべき革命的信義であり、気高い道徳的義務です。

    革命の先輩の最高の代表者は領袖であり、領袖への忠実性は革命的信義の最高の表現です。

    労働者階級の領袖は革命の最高頭脳であり、指導者です。人民大衆は歴史の主体ではありますが、卓越した領袖の指導を受けるときにのみ、自己の運命の真の主人、歴史の自主的な主体としての地位を占め、役割を果たすことができます。領袖は科学的な革命思想と戦略戦術を示し、大衆を意識化、組織化して革命闘争を勝利に導き、人びとに尊い社会的・政治的生命を与え、かれらを革命の道で誉れ高い生を輝かせていけるように導きます。領袖の指導により、数千数万の革命家が育ち、人民が革命闘争に立ち上がります。領袖の指導のもとに社会主義偉業が切り開かれ、成功裏に前進し、領袖の気高い思想と卓越した指導により偉大な革命業績が築かれ、革命的世代の栄誉と尊厳が輝くのです。

    人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の継承は、とりもなおさず領袖の偉業の継承であり、革命の先輩の思想と功績の継承は、領袖の革命思想と指導業績の継承です。革命の先輩を敬うことは、領袖への忠実性に集中的に表現されます。偉大な領袖に代を継いで忠誠をつくすのは革命家の本分であり、最高の革命的信義です。革命家は領袖の思想と功績を断固として固守し、領袖の革命偉業を忠実に継承し発展させていくべきです。

    歴史的に、帝国主義者と革命の裏切り者は社会主義偉業に反対し、攻撃のほこ先を労働者階級の領袖と先代の革命家に向けました。それは、社会主義偉業が領袖の指導と先代の革命家の犠牲的なたたかいによって切り開かれ、勝利し、社会主義の尊厳がほかならぬかれらの名誉と結びついているからです。現代修正主義者と社会主義の背信者は、領袖と革命の先輩を冒涜し、その功績を抹殺することによって、社会主義を変質と崩壊へと導きました。社会主義の変質と崩壊の過程は、現代修正主義が台頭して領袖と革命の先輩を中傷し、労働者階級の革命思想を歪曲し変質させるようになったときからはじまりました。社会主義は現代修正主義者によって本来の軌道から脱線させられ、内部から瓦解しはじめ、社会主義の歴史的功績を全面的に否定し抹殺した社会主義の背信者の「改革」「改編」政策によって崩壊しました。日和見主義者と社会主義の背信者は労働者階級の領袖を中傷し、革命の先輩の聖なる革命闘争と偉大な革命業績を冒涜し、社会主義を崩壊させて資本主義を復活させました。これは、帝国主義の圧力に屈して革命を裏切ったもっとも卑劣な反革命的犯罪行為であり、革命的信義に背いて初歩的な人間の道徳すら踏みにじったもっとも不道徳な背信行為です。革命の裏切り者はあらゆる手段と方策をつくして革命の先輩を中傷し冒涜することにより、人びとのあいだに思想的動揺と混乱をもたらし、帝国主義者と反動派に共産主義者と社会主義偉業をいっそう悪辣に誹謗できる口実を与えました。

    革命の裏切り者は陰謀をめぐらして党と国家の指導的地位を占め、革命の先輩の名誉を傷つけることによって、人気を上げ、人民の支持を得ようとしました。しかし、党と国家の最高の地位を占めたからといって、指導者になり、人民から支持され、尊敬されるのでは決してありません。権力や欺瞞によっては、人民の信頼を得ることはできません。指導者となり、人民から信頼され支持されるためには、指導者としての品格と資質をそなえ、指導者としての責任と役割を果たさなければなりません。指導者は何よりもまず人民を愛し、人民のために献身する人民の奉仕者にならなければなりません。人民にたいする愛と、革命の先輩にたいする尊敬は一つに統一されています。人民を愛し人民に忠実な人は、人民のために献身的にたたかった革命の先輩をこのうえなく敬いますが、人民を蔑視し、自分を人民のうえに君臨する存在と考える人は、革命の先輩を冒涜する卑劣な行動もあえておこないます。社会主義の背信者は狡猾な手口で革命の領袖と先代の革命家を中傷し、自分の権威を高めようとしましたが、かえって革命の裏切り者、変節漢としての本性と非人間的な姿をさらけだしました。人民を欺瞞し革命を裏切った者は、人民から見放されるものです。

    人民のために、社会主義偉業の勝利のためにたたかう真の革命家であるなら、誰であれ革命の先輩を忘れてはならず、その功績を固守し、発展させていくべきです。これが、革命家としての栄誉と尊厳を守り、革命偉業を勝利に導く道です。

    
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    革命の先輩にたいする道徳的信義を守るのは朝鮮革命の伝統であり、われわれの社会の気高い道徳的気風です。

    チュチェ思想の旗のもとに人民大衆の自主偉業遂行の独創的な道を切り開いてきた朝鮮革命は、共産主義的道徳建設の新たな境地を開き、早くから気高く美しい道徳的信義の模範を創造し輝かせてきました。わが国における共産主義的な道徳的信義の伝統は抗日革命の炎のなかで築かれ、それは新社会建設の闘争を通じて継承され発展し、りっぱに具現されました。

    こんにち、人民大衆中心のわが国の社会主義制度のもとで、共産主義的道徳気風はいっそう高く発揚されています。領袖と戦士、党と人民が一心団結し、人びとが肉親のように愛し、助け合い、むつまじい大家庭をなしているわれわれの社会の姿は、精神的・道徳的分野におけるチュチェ思想の輝かしい勝利を示し、朝鮮式社会主義の優越性を誇示するものです。

    朝鮮人民の共産主義的な道徳的信義は、偉大な領袖 金日成 同志を限りなく崇拝し慕い、忠誠をもって奉じるうえでもっとも高く発揮されています。

    敬愛する 金日成 同志は、朝鮮人民が5,000年の歴史において初めて迎え、高く戴いた偉大な領袖であり、偉人としてのすべての風格と資質をもっとも崇高な高さで体現した偉人のなかの偉人でした。

    人民を天のごとくみなした 金日成 同志は、人民を限りなく愛し、かたく信じ、一生涯あらゆる風雪にたえながら、ひたすら人民の自由と幸福のためにすべてをささげました。朝鮮革命の誇らしい歴史と社会主義朝鮮の尊厳と栄誉、朝鮮人民の享受している幸福はすべて 金日成 同志の尊名と結びついており、 金日成 同志の偉大な指導の輝かしい結果です。敬愛する 金日成 同志は世界政治の元老であり、自主性のためにたたかう進歩的人民に力と信念を与え、人類の自主偉業に不滅の貢献をしました。

     金日成 同志は朝鮮人民の偉大な教師であり、慈父であり、朝鮮人民はすべて 金日成 同志の戦士であり教え子であり、子女であります。朝鮮革命の第1世代からこんにちの新しい世代にいたるすべての世代が 金日成 同志のふところで育ち、
金日成 同志の指導のもとで社会的・政治的生命を輝かせ、誇らしい生を営んできました。朝鮮人民は早くから敬愛する 金日成 同志を伝説的英雄、民族の太陽、偉大な領袖、偉大な父として高く戴き、 金日成 同志にひたすら忠誠と孝心をつくすことを最大の栄誉、もっとも気高い道徳的信義としてきました。

     金日成 同志への朝鮮人民の忠誠心は、 金日成 同志の逝去以後いっそう高く発揚されています。全人民が血の涙のなかで父なる 金日成 同志と永訣し、やるかたない悲痛な気持ちで 金日成 同志を限りなく追慕しました。朝鮮人民は月日がたつにつれ
金日成 同志をいっそう懐かしみ、もっとも純潔な心で 金日成 同志の永生を祈っています。 金日成 同志を生前も逝去後もかわることなく心の柱とし信じて慕う朝鮮人民の限りない忠誠と孝心は世界中を感動させています。

     金日成 同志が思いがけなく逝去した大きな喪失の痛みのなかで、われわれにとってもっとも大切なのは、 金日成 同志を生前とかわることなく奉じ、 金日成 同志の偉業をゆるぎなく継承していくことでした。わが党は 金日成 同志を永遠に高く奉じ、その革命思想と革命偉業を継承し発展させる聖なる事業にすべての力を集中し、それに全党、全軍、全人民を立ち上がらせました。われわれは錦繍山記念宮殿をチュチェの最高聖地としてこうごうしくととのえ、敬愛する 金日成 同志を生前の姿で丁重に安置し、その偉大な尊名と不滅の功績を輝かすためにすべてをつくしています。わが党は 金日成 同志の思想と指導をそのまま継承し、 金日成 同志の遺訓の実行に党員と勤労者を奮起させています。

     金日成 同志をかわることなく高く奉じ、その思想と偉業を忠実に継承していくわが党の指導は、朝鮮人民に、 金日成 同志は永遠にわれわれとともにあるという信念をさらに強く植えつけ、 金日成 同志の遺訓を守ってチュチェの革命偉業をあくまで完成していく不屈の革命精神と意志をかためさせました。朝鮮人民は、わが党があるかぎり 金日成 同志の革命偉業は必勝不敗であるというゆるぎない信念をもち、党を絶対的に支持し信頼し、党のまわりにいっそうかたく団結して力強くたたかっています。確固たる領袖観と気高い道徳的信義をもち、代を継いで党と領袖に忠誠をつくそうとする朝鮮人民、このりっぱな人民をもっているのはわが党の大きな誇りです。

    わが党と人民は、 金日成 同志の指導に忠実にしたがい、チュチェの革命偉業のためにたたかった革命家を深く敬っています。

    抗日革命闘士は朝鮮革命の誇らしい第1世代です。かれらは私利と功名のためではなく、ひたすら解放された祖国で人民が幸せに暮らせる日のために、武器を手にして血戦の道に立ちました。抗日革命は史上類例のない、きびしく試練にみちた革命でした。抗日革命闘士はもっともきびしい状況のもとで、 金日成 同志を団結の中心、指導の中心として高く仰ぎ、比類ない英雄主義と犠牲的精神を発揮して戦い、日本帝国主義を打ち破って祖国解放の歴史的偉業を達成し、わが党の栄えある革命伝統を築くうえでりっぱな貢献をしました。わが党は抗日革命闘士を朝鮮革命の第一の先輩、革命家の鑑として敬い、かれらの革命精神と闘争業績をこのうえなく尊んでいます。わが党は「生産も学習も生活も抗日遊撃隊式に!」というスローガンをかかげ、すべての党員と勤労者が抗日闘士の革命精神と闘争気風を積極的に見習って活動と生活に具現するようにし、抗日闘士の闘争業績を輝かせています。

    祖国解放戦争の参加者は、抗日の輝かしい伝統を受け継ぎ人民の祖国を守って戦った英雄戦士です。人民軍と人民は、国の運命を決する苛烈な戦いでアメリカ帝国主義の武力侵攻を撃破し、祖国の自由と独立を誇らしく守りぬきました。わが党は、祖国解放戦争での軍人と人民の不滅の功績を大きな誇りとしており、かれらが発揮した集団的英雄主義と愛国主義精神をもって新しい世代の青年と人民を教育しています。

    戦後のチョンリマ(千里馬)大高揚期の英雄と労働革新者、チョンリマ運動先駆者は、朝鮮革命が直面した難局を打開し、社会主義建設で一大高揚を起こした誇り高い世代です。われわれは、党の指導にしたがい戦後、廃虚のなかで自力更生、刻苦奮闘して、短い歴史的期間にわが国を自主、自立、自衛の社会主義国につくりあげたチョンリマ時代の英雄と革新者、先駆者を自力更生の鑑として引き立てています。

    わが党は、朝鮮革命の相異なる年代に輝かしい偉勲を立てた革命烈士と愛国烈士、英雄戦士の社会的・政治的生命を限りなく輝かし、かれらの偉勲を歴史に末長く伝えています。われわれは革命烈士と愛国烈士、英雄戦士のために革命烈士陵と愛国烈士陵をりっぱに建立し、革命烈士と愛国烈士、英雄戦士が生まれ育ち、学び、働いた故郷や学校、工場や農場、人民軍部隊にかれらの名を冠し、その功績を広く紹介、宣伝しています。

    わが国では革命烈士と愛国烈士、英雄戦士の遺児にも惜しみない愛と配慮をめぐらしています。われわれは革命家遺児学院を各地に設け、国家の負担で遺児をりっぱな革命的人材に育てており、遺児を党と国家、軍隊の重要なポストに配置し、かれらが仕事に励むよう見守っています。わが党と人民は、これを革命烈士にたいして守るべき当然の道徳的信義としています。

    こんにちわが国では、老革命家と参戦老兵、戦傷栄誉軍人と功労者、有名な知識人や文化人が党の大いなる愛と配慮のもとで、社会的な関心と尊敬のなかで革命の花をひきつづき咲かせ、誉れ高くはりあいのある生を営んでいます。党と革命、祖国と人民に忠実な革命家と功労者を愛し尊敬し、引き立てるのはわが党の政治であり、われわれの社会の気高い気風です。

    わが党と人民は、朝鮮の民族史に名を残した歴史的人物にたいしても公正に評価し、その功績を末長く伝えています。われわれは朝鮮の始祖である檀君の陵墓を発掘し、檀君陵を壮大に改築し、強大国であった高句麗の始祖である東明王の陵墓と高麗の太祖である王建の陵墓もりっぱに改築しました。朝鮮民族の悠久な歴史は労働党時代になっていっそう輝きをましています。

    人民大衆の自主偉業、社会主義偉業は民族的偉業であると同時に、国際的偉業でもあります。朝鮮の革命家は真の国際主義者であり、国と民族にかかわりなく世界のすべての国の革命家と反帝・反ファッショ闘士、進歩的人士と革命的人民を尊敬し、かれらの闘争業績を相応に評価しています。

    わが党と人民は、マルクスとエンゲルス、レーニン、スターリンを労働者階級の領袖として敬い、その功績を高く評価しています。労働者階級の初の領袖であるマルクスとエンゲルスは、労働者階級の階級的要求と志向を反映して社会主義を空想から科学にかえ、社会主義・共産主義運動の起源を開きました。レーニンはマルクス主義を変遷した時代の要請に即応して継承し発展させ、労働者階級を組織動員して10月社会主義革命の勝利を達成し、スターリンはレーニンの偉業を受け継いで幼弱な初の社会主義国を世界の強国にかえ、軍隊と人民を指導してファシズムの侵略から社会主義祖国を守りぬきました。マルクスとエンゲルス、レーニン、スターリンは当代における被抑圧勤労大衆の志向と要求の代表者であり、社会主義偉業はかれらの名と分かちがたく結びついていました。帝国主義者と革命の裏切り者が労働者階級の領袖を悪辣に中傷し、領袖の指導について「独裁」だの「人権侵害」だのと誹謗中傷するのは、まさに労働者階級の領袖が人民に信頼され支持される人民の利益の徹底した擁護者であり、革命の敵と妥協せず革命的原則を守りとおす不屈の共産主義的革命家であったことの証明にほかなりません。

    わが党は労働者階級の領袖の思想的・理論的功績についてもつねに公正に評価し、あらゆる日和見主義的歪曲からマルクス・レーニン主義の革命的原則を守り、それを革命の利益と現実の要請に即して継承し、発展させてきました。労働者階級の革命思想と理論は、歴史的環境と個々の国の実情に合わせて具現されなければなりません。革命の条件と環境はたえず変化、発展するものなので、既成理論を教条主義的に取り入れるならば、路線と政策を正しく立てることができず、革命と建設において曲折をまぬがれることができません。わが党はマルクス・レーニン主義の革命的原則を固守する一方、その歴史的制約性を正しく分析し、それにもとづいて自己の指導思想、指導理論を確立し、それを武器にして社会主義偉業を遂行してきました。

     金日成 同志はつとにマルクス・レーニン主義を朝鮮革命に創造的に適用する過程でチュチェ思想を創始し、朝鮮革命の自主的発展の道を切り開きました。チュチェ思想は、労働者階級の革命思想を新たな歴史的環境と時代の要請に即して発展させた独創的な思想です。チュチェ思想によって従来の理論の歴史的制約性が克服され、労働者階級の革命思想と理論は高い段階に発展するようになりました。

    日和見主義者と社会主義の背信者はマルクス・レーニン主義を歪曲し中傷するとともに、その創始者を冒涜しました。現代修正主義者はマルクス・レーニン主義の革命的原則を骨抜きにして、労働者階級の革命思想を帝国主義者の気に入るように歪曲し変質させ、社会主義の背信者は社会主義の理念そのものが誤りであるとうそぶき、労働者階級の革命思想を真っ向から拒否するにいたりました。労働者階級の革命思想を否定して出てくる思想は、ブルジョア思想以外のなにものでもありません。革命の裏切り者は労働者階級の革命思想を否定する一方、「民主主義」と「経済的福祉」のために「改革」「改編」をすると喧伝しましたが、かれらの「理論」がほかならぬ社会主義を崩壊させて資本主義を復活させる反動的理論であったということは現実によって如実にさらけだされました。

    朝鮮人民は労働者階級の領袖だけでなく社会主義偉業のために英雄的にたたかった各国の革命家と人民を尊敬しています。われわれは、かつて社会主義偉業の遂行において輝かしい功績を残した各国人民の偉大な革命闘争を忘れておらず、その歴史的功績を高く評価しています。わが党と人民は、社会主義偉業に貢献した革命の先輩の闘争と功績を冒涜し、傷つけるあらゆる反革命的策動と背信行為を排撃します。

    日和見主義者と社会主義の背信者は労働者階級の領袖と革命の先輩の名誉を汚しましたが、決してかれらの名と貴い功績を歴史から抹消することはできません。こんにち社会主義は一時曲折を経ていますが、人民の心に生きており、新たな勝利の道を開拓しているように、労働者階級の領袖と革命の先輩の名誉と功績は社会主義運動の前進とともに、人民に敬われ、永遠に光り輝くでしょう。

    わが党と人民は、世界各国の人民との友好と連帯を重んじ、社会主義のためにたたかう人民、反帝・自主偉業のためにたたかう人民を積極的に支持声援してきました。われわれは社会主義諸国との党および国家関係や、友好的な諸国、諸人民との関係において、終始一貫、国際主義的原則と革命的信義を守ってきました。われわれは、偉大な領袖 金日成 同志が対外活動の過程で親交を結んだ世界各国の党および国家指導者、政界、社会の各界、学界、言論界の著名な人士と友人をかわることなく尊敬し、朝鮮革命の試練の時期に朝鮮人民に私心のない援助を寄せた革命戦友と兄弟的人民、朝鮮人民の正義の偉業に支持声援を寄せている諸国人民を忘れていません。

    人民の気高い精神的・道徳的品性は、党と領袖の正しい指導を抜きにしては考えることができません。

    同志的団結と協力が社会関係の基本をなす社会主義社会では、その本性にかなった新しい道徳が形成され発展する社会的・経済的条件がつくりだされます。しかし、社会主義制度が確立されたからといって、人びとの精神的・道徳的品性がおのずと崇高な高さに昇華するものではありません。社会主義社会においても、党と領袖の正しい指導を受けるときにのみ、人民は気高い精神的・道徳的品性をそなえることができるのです。

    人民の精神的・道徳的品性は領袖の品性に似ていき、党の政治にしたがうようになります。偉大な領袖、偉大な党が偉大な人民を生みます。

    敬愛する 金日成 同志はもっとも気高い人間愛、人民への熱烈な愛と信頼を天稟として身につけた偉大な人間であり、人民の偉大な父でした。わが党は 金日成 同志の高邁な思想と徳性にしたがい、愛と信頼の政治、仁徳政治によって人民を導き、見守る真の母なる党です。朝鮮人民の美しい精神的・道徳的品性は、父なる 金日成 同志と母なる党の慈愛深いふところで形成され、発展し、こんにちのような崇高な高さに昇華しました。父なる 金日成 同志の偉大な品性と母なる党の仁徳政治によって、朝鮮人民は、同志を愛し、革命の先輩を敬い、党と革命に忠実で社会と集団のために献身する気高い道徳的信義をそなえるようになり、われわれの社会に同志的団結と協力、愛と信頼にもとづく真の共産主義的人間関係が開かれるようになりました。

    朝鮮人民の精神的・道徳的品性は、人民大衆中心のわが国の社会主義が、資本主義世界を政治的、思想的に、精神的、道徳的に圧倒していることを明白に示しています。

    
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    革命の先輩を敬う道徳的気風を確立し、人びとのあいだで気高い道徳的信義の関係を発展させるのは、社会主義偉業の継承、完成のために提起される重要な課題です。

    革命が前進し社会が発展するにともない、道徳もたえず発展し完成されなければなりません。社会主義の完成は何よりも社会の主人である人間そのものの完成を意味し、人間の完成において道徳的完成は重要な位置を占めます。人類の道徳発展においてもっとも高い段階をなす道徳は共産主義的道徳です。共産主義的道徳は同志愛と革命的信義にもとづく集団主義的道徳であり、人間本然の要求にかなったもっともすぐれた道徳です。社会主義社会で人びとのあいだに残っている古い道徳を克服し、共産主義的道徳を全面的に確立する過程を通じてのみ、人びとを共産主義的人間に改造し、社会主義を完成していくことができます。

    革命の先代が築いた革命伝統を固守し、継承、発展させるのは、革命の代を継いでいく次代の革命的義務であり、気高い道徳的信義です。

    革命烈士の革命思想と革命精神、貴い闘争業績と経験、かれらの革命家的品性は、代を継いで継承し、見習うべき革命伝統の重要な内容をなしています。革命伝統は革命の命脈をつなぐ、このうえなく尊い思想的・精神的財貨です。社会主義偉業が代を継いで成功裏に前進するか、さもなければ世代が交代する過程で中途でついえるかは、革命伝統をいかに受けとめるかにかかっているといえます。革命伝統を否定することは、革命思想と革命精神をすてて革命闘争を放棄することを意味し、結局は革命を挫折へと導く道につながります。社会主義運動の経験と教訓は、革命伝統に背を向けたり、否定し抹殺するときには、長い歴史と闘争経験を誇っていた労働者階級の党も変質と破滅をまぬがれず、いかに社会主義の歴史が長く強力な経済力と軍事力をもっていた国であっても社会主義を守りとおすことができないことを示しています。労働者階級の党をかわることなく革命的党に強化、発展させ、社会主義偉業を代を継いでりっぱに継承し完成するためには、党建設と党活動、革命と建設のすべての分野で革命伝統を固守し、正しく具現していかなければなりません。

    わが党の革命伝統は、 金日成 同志の指導のもとに抗日革命烈士が築いたチュチェの革命伝統です。栄えあるチュチェの革命伝統はわが党の歴史的根源であり、朝鮮革命の万代の礎です。革命烈士が築いた革命伝統を固守し、継承、発展させること、これがわが党を永遠にチュチェの革命的党に強化、発展させる道であり、わが国の社会主義を守り、チュチェの革命偉業をゆるぎなく継承、完成させていく道です。われわれは革命烈士の気高い革命思想と革命精神を継承し、革命的原則、労働者階級的原則を固守し、いかなる環境と状況のもとでもひたすら革命の道を確固と前進しなければなりません。われわれは、党員と勤労者がわが党の革命伝統で武装し、それをりっぱに具現して、つねに革命的に働き生活するようにしなければなりません。すべての党員と勤労者が革命烈士の模範を見習い、党と領袖への忠実性を革命的信念と信義とし、党の指導にしたがってチュチェの革命偉業のために献身的にたたかえるようにすべきです。われわれはこうすることによって、抗日革命烈士によって築かれ、わが党によって継承され発展してきたチュチェの革命伝統を万代に末長く輝かし、革命的原則と革命的信義をこのうえなく尊ぶ共産主義的革命家の栄誉と尊厳を固守し、輝かさなければなりません。

    党員と勤労者のあいだで道徳教育を強化し、全社会に共産主義的な道徳気風を確立していくべきです。

    道徳は良心によって自覚的に順守される社会的行動規範であるため、人びとが清らかな良心をもち、活動と生活のすべての面で気高い道徳的品性をそなえてこそ、党と革命、祖国と人民に忠実な革命家に、真の共産主義的人間になり、全社会に共産主義的な道徳気風を確立することができます。

    われわれは、党員と勤労者が父母兄弟を愛し、同志を愛し、互いにいたわり助け合うことから、集団と組織を重んじ、国家と社会の財産を愛護し、公衆道徳を自覚的に守ることにいたるまで、社会関係と社会生活の各分野で共産主義的道徳規範を順守するよう、たゆみなく教育し、導くべきです。

    革命の継承者であり、未来の主人公である新しい世代を党と革命に限りなく忠実であるように教育することに特別な関心を払うべきです。

    育ちゆく新しい世代をいかに教育し準備させるかに、国と民族の興亡、社会主義の運命がかかっています。新しい世代の精神的・道徳的品性を見れば、その国、その民族の前途が分かります。社会主義社会であるとはいえ、新しい世代を正しく教育しなければ、かれらが革命の信頼すべき継承者に育つことはできず、社会主義を守りとおすことができないというのが歴史の教訓です。青少年は思想的、精神的な成熟の過程にあり、革命闘争の試練も経ずに幸せに育ったため、しっかり教育しなければ悪い思想と道徳、生活風潮にたやすく染まるようになります。現在、わが国の青少年の精神的・道徳的状態はきわめて良好です。だからといって、われわれが新しい世代の教育をおろそかにしては絶対になりません。

    われわれは、育ちゆく新しい世代がすべて、党と領袖に心からしたがい、祖国と人民に限りなく忠実で、美しく健全な精神的・道徳的品性をそなえたりっぱな革命家に、共産主義的人間に育つように教育すべきです。

    次代をりっぱに教育することは、先の世代に課された重要な任務です。革命の先の世代が次代に譲り渡すべきもっとも高価な遺産は精神的・道徳的遺産です。先の世代は次代に豊かな生活をさせる物質的富も譲り渡すべきですが、それよりも次代が革命の代をしっかりと引き継いでいけるよう、かれらに尊い精神的・道徳的財貨を譲り渡すことがより重要です。青少年に革命の1世、2世が苦難にみちた抗日革命闘争期と祖国解放戦争期、戦後の復興建設と社会主義建設の困難な時期に党と領袖にいかに忠誠をつくし、革命の難局を打開する途上でいかに生き、たたかったかをしっかり教えるべきです。こうして、すべての青少年が革命の1世、2世の発揮した党と領袖への限りない忠実性と、革命偉業にたいする献身性、不屈の闘争精神を積極的に見習うようにすべきです。

    青少年の教育では、青年組織の役割を高めることが重要です。青少年を政治的、思想的に堅実で、気高い道徳的品性をそなえた革命の継承者に育てる教育活動を正しくおこなうことは社労青の基本的任務です。社労青組織は、青少年の特性に合わせて教育活動を力強くくりひろげ、すべての青少年を革命的な新しい世代に、未来の頼もしい主人公に育てるべきです。

    青少年を正しく教育するためには、学校教育と社会教育、家庭教育を結合しなければなりません。各級学校と社会教育機関、家庭が青少年教育に深い関心を払い、すべての青少年がいつどこにあっても健全で革命的な生活環境のもとでりっぱな教育が受けられるようにすべきです。とくに好奇心が強く、感受性の鋭い青少年にとっては、見たり聞いたり感じたりするすべてのことが、かれらの情操と生活に大きな影響を与えるだけに、文学・芸術、マス・メディアなど大衆的文化・宣伝手段による教育に深い関心を払わなければなりません。

    社会主義社会での道徳教育は、共産主義的道徳の本質的特性と社会主義社会発展の要請に即しておこなわなければなりません。

    何よりもまず、道徳教育を思想教育の重要な構成部分とし、思想教育と密接に結びつけておこなわなければなりません。思想と道徳は不可分の相関関係にあり、思想を抜きにした道徳はありえません。労働者階級の革命思想にもとづく道徳は集団主義的道徳、共産主義的道徳であり、ブルジョア反動思想にもとづく道徳は極端な個人主義的道徳、反動的ブルジョア道徳です。思想が健全であってこそ、気高い道徳的品性をそなえることができ、思想は良心化、道徳化されてこそ、真実で強固なものになることができます。われわれは、共産主義的道徳教育をチュチェ思想教育の重要な一環として、幅と深みのあるものにしなければなりません。党員と勤労者のあいだでチュチェ思想の原理教育を深める基礎のうえで共産主義的道徳教育を強化し、かれらがチュチェの革命的道徳観を確立し、チュチェ型の共産主義革命家としての精神的・道徳的品性をりっぱにそなえるようにすべきです。

    革命的組織生活と革命的実践を通じて人びとが共産主義的な道徳品性をつちかうようにすべきです。人間は社会的集団のなかでの集団生活を通じて社会的人間としての品性をそなえていくのであり、社会的集団生活のもっとも高い形態は革命的組織生活です。革命的組織生活は、人びとを思想的にだけでなく道徳的に鍛え、教育し、共産主義的品性をそなえさせるりっぱな学校です。朝鮮人民が健全で革命的な精神的・道徳的品性を身につけるようになった重要な要因の一つは、すべての人が一定の政治組織に加わって組織生活をしているところにあります。われわれは革命的組織生活を強化し、自覚的な組織生活気風をいっそうしっかりうち立てることにより、人びとのあいだで集団主義精神を高め、あらゆる勝手気ままで不健全な風潮を排撃し、気高い道徳的品性をつちかうようにすべきです。人間の良心と道徳的信義は実践行動によって表現され、検証されます。古い道徳的観念と不道徳な行為は主に古い慣習に根ざしています。われわれは、人びとが日常の活動と生活で良心と信義を守り、古い道徳的観念と因習に反対し、新しい社会主義的生活様式と生活気風を確立していくようにすべきです。

    道徳教育は、模範による感化教育の方法で、社会的運動として進めることがもっとも効果的です。道徳教育を模範による感化教育の方法で、社会的運動として進めることは、社会主義社会の本性に合う威力ある方法です。こんにち朝鮮人民のなかには、革命同志のためにわが身をためらうことなく投げだし、陰ひなたなく党と革命のために、社会と集団のためによい事を探しておこない、一生を忠臣と孝子の姿勢で誠実に生きていくりっぱな人が数多くいます。かれらは清らかな良心と気高い道徳的信義の体現者であり、われわれの時代の人間の典型です。われわれは人民のあいだに発揚されている共産主義的美風を顕彰し、広く紹介、宣伝し、その模範を見習う活動を全社会的な運動として力強く展開すべきです。

    共産主義的道徳に背く古くて反動的な道徳と生活風潮に反対してたたかい、それがわれわれの内部に浸透できないようにすべきです。

    新しい共産主義的道徳の確立は、古くて反動的な道徳とあらゆる破倫・背徳とのたたかいのなかでなされます。ブルジョア道徳は、人びとを弱肉強食の生存競争へとあおり、カネのためなら人間の初歩的な良心と信義にまで背くカネの奴隷に転落させます。ブルジョア道徳が支配する資本主義社会では、あらゆる社会悪がはびこり、腐敗堕落した生活風潮が氾濫し、それは反動的支配層によっていっそう助長されています。帝国主義者は国内だけでなく、対外的にも腐りきったブルジョア道徳と生活様式を大々的に広めています。われわれは帝国主義の思想的・文化的浸透に警戒心を強め、それを徹底的に排撃しなければなりません。われわれはまた、革命の先輩を中傷し、共産主義的道徳を冒涜した日和見主義者の背信行為の反動性と弊害を明確に認識し、それをあくまで排撃すべきです。われわれは帝国主義者と革命の裏切り者が共産主義者を誹謗し、共産主義的道徳をそこなおうと策動すればするほど、共産主義的革命家の革命的気概と気高い共産主義的な道徳気風をいっそう高く発揚しなければなりません。

    偉大な領袖 金日成 同志の指導のもとに、チュチェ思想の旗にしたがって前進してきた朝鮮革命の歴史は、革命的同志愛と気高い道徳的信義で飾られ、革命隊伍の一心団結の威力で勝利の道を歩んできた栄えある歴史です。わが党と人民は、朝鮮革命の誇らしい歴史と伝統を固守し、限りなく輝かせていくでしょう。