ネルギー問題を円滑に解決するのは、経済建設を推し進め、人民生活を向上させるうえで差し迫った要求として提起される。
今日、朝鮮では社会主義経済強国建設を推し進めるうえで、エネルギー問題の解決に大きな力を入れている。
第一に、エネルギー資源開発を力強く推進している。
朝鮮では、エネルギー資源開発で水力資源開発を基本にしながら、石炭資源開発を大いに推し進め、風力、潮力、地熱、太陽エネルギーをはじめ、再生エネルギー開発を正しく配合している。
朝鮮ではまず、エネルギー資源開発で水力資源を基本としている。
朝鮮は、水力資源開発に有利な自然地理的条件を持っている。長さが5キロメートル以上の河川だけでも6590余個があり、世界的に河川網の密度が高い国に属する。「朝鮮大百科事典」
朝鮮では、水力資源開発で大規模水力発電所建設と中小規模水力発電所建設を正しく結合させている。
最近、寧遠発電所、元山青年発電所、金野江軍民発電所、泰川4号青年発電所など、大規模水力発電所の完工に続いて10年以上もかかるといわれた数十万キロワット能力の熙川発電所を3年間の期間に完工し、チュチェ101(2012)年4月に竣工、膨大な漁郎川2号発電所建設を短期間内に終え、チュチェ102(2013)年7月に初の試運転を行った。
朝鮮では、大規模発電所の建設が長い期間と多くの投資を要するため、全国家的に設備、資材と労力を集中して一、二個ずつ短期間内に完成している。
これと共に、全国の各所に地方の実情に合う中小型水力発電所を多く建設している。
朝鮮ではまた、石炭資源開発を大いに推し進めている。
朝鮮には、無煙炭、褐炭、泥炭、黒鉛状無煙炭など、石炭が多く埋蔵されており、石炭埋蔵量は世界的にも多い。
石炭資源開発部門では、石炭資源探査を優先させ、長期的な展望を持つ新たな炭鉱を大いに開発すると共に埋蔵量が多く、採掘条件が有利な大規模の重要炭鉱に力を集中し、増産させている。これと共に、地方で中小炭鉱を大いに開発、運営して地方の石炭需要を自力で保障するようにしている。
朝鮮ではまた、国際的趨勢と自国の実情に即して風力と潮力、地熱、太陽エネルギーなど、再生エネルギーを大いに開発し利用している。
風力資源開発では、朝鮮の条件に合う風力設備の開発、利用を推し進めており、その管理運営を改善している。
太陽エネルギー資源開発では、朝鮮ですでに開発した太陽熱の利用技術を標準化し、太陽熱コレクター、太陽熱温室など、太陽熱利用技術の導入を拡大し、太陽光線電池技術と新たな太陽熱利用技術に対する科学研究を強化している。
地熱資源開発では、自力によって先端地熱設備を開発し、建物の暖房保障など、各分野に導入し、より高性能の地熱設備の研究開発を大いに推し進めている。
潮力資源開発では、潮力による電力生産の経済的効率性を高める先進的な建設方法と利用技術を開発することに大きな力を入れている。
朝鮮では、エネルギー資源開発において、自立的な朝鮮式の核動力工業を発展させ、電力生産を増やす活動も推し進めている。
第二に、エネルギー節約に大きな力を入れている。
エネルギー資源を新たに開発し、社会・経済的需要を保障するためには、長い時間と莫大な資金が求められる。しかし、エネルギーを節約するための研究開発及び、導入に必要な投資額は、エネルギー資源開発に比べて少なく、投資の補償期間も短い。
朝鮮ではまず、エネルギーの節約技術導入を推し進めている。
金属工業、化学工業のように多くのエネルギーを要する部門におけるエネルギーの節約に第一義的な関心を向けている。
千里馬製鋼連合企業所では、現代的な超高電力電気炉を新設し、以前の古い電気炉に比べて数倍も増産しながらも、鋼鉄1トン当たりの電力消費をはるかに低下させた。この他にも、エネルギーを利用するすべての部門、すべての単位でエネルギーの節約技術導入活動が活発に行われている。
朝鮮ではまた、エネルギー利用組織を厳格にし、エネルギーを多く節約している。
電気を節約し、効率的に利用するために交差生産組織を厳格に行っている。
朝鮮では、重要設備と生産技術工程、職場、作業班と企業体の間で交差生産を合理的に組織し、電力の負荷を低下させ、電気を効率的に利用している。
そして、エネルギーの節約活動を全社会的、大衆的運動に展開し、エネルギーの利用と消費に対する統制を強化している。
朝鮮ではこのように、エネルギー問題を円滑に解決するために、現実的な条件に即してエネルギー資源開発を大いに推し進めながらエネルギーの節約活動を強化している。
エネルギー問題を解決するための朝鮮人民の努力は、必ず立派な結果をもたらすであろう。