チュチェ15(1926)年6月のある日、華成義塾に入学して最初の授業を終えた金日成主席の周りに多くの学生が集まってきた。

独立軍中隊から推薦されてきた20代の青年たちが主席にどのようになって幼い年に独立軍の生活をしたのか、話してほしいと申し上げると、主席は自分は独立軍に入ったことがないし、国の独立を成し遂げようとしていた父の生前の遺志を常に忘れず、日本に奪われた祖国を取り戻す盛業に一身をささげようと華成義塾に来るようになったと述べた。

主席が授業の時間に問題の本質についても明白でありながらも理路整然として解説して学生たちと一般教員はもとより、塾長などの独立軍の元老まで驚かせたその秘訣が生まれつきの資質だけでなく、特に主席の遠大な抱負にあるということを学生たちはその日、はっきり知るようになった。