いつか、金正日総書記を補佐している幹部らにある地方でマッチが切れたという資料が提出された。
こういうことも報告すべきか。幹部らはこんな些細な問題まで提出したそこの幹部らをきまり悪く思い、総書記に報告する書類の最後のページに簡単に一行程度書き込んだ。
しばらく後、ある幹部は総書記に呼ばれた。
総書記は、彼にマッチや塩などは人々の生活で一時も切らしてはならない必需品であるが、どうして書類の最後に反映したのかと尋ねた。
続けて、総書記は慎重な語調で、人民の生活上の問題、人民の利害関係と関連した問題はそれが多かれ少なかれ、書類の第一位に置くべきである、人民の生活上の問題よりもっと重要なことはない、と切に述べた。
そして総書記は、われわれは人民の利益を何よりも先に考えるべきであり、それと関連した問題から優先的に解決すべきである、まさにこれが万事の手順になるはずである、と強調した。