チュチェ思想の特徴は一言で言って、人間中心の哲学思想であるということである。
「チュチェ思想は人間中心の新しい哲学思想です」
チュチェ思想が人間中心の哲学思想であるというのは、人間を本位にして哲学の根本問題を新たに提起し、人間を中心に世界にたいする見解と観点、立場を解明した哲学思想であることを意味する。
チュチェ思想はまず、世界と人間との関係問題、世界で人間の占める地位と役割の問題を哲学の根本問題として新たに提起し、人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという根本原理を解明している。
人間が世界でどういう地位を占め、どんな役割を果たすかという問題は単なる人間問題ではなく、人間を哲学的考察の中心に据えて提起した世界観的原理となり、同時に人間の運命開拓の原理ともなる。
チュチェ思想はまた人間を中心に据え、世界は人間によって支配され改造されるということ、世界は人間の主動的な作用と役割によって発展し、人間に奉仕する方向へと、そして人間の発展に従って発展するという世界にたいする主体的見解にもとづいて人間の利益から出発して人間の活動を基本に世界に対すべきであるという新たな観点と立場を解明する。
このように人間を中心に哲学の根本問題を新たに提起し、人間を本位にして世界にたいする見解と観点、立場を解明するというところに従来のすべての哲学思想と根本的に区別されるチュチェ思想の根本特徴がある。