人間がすべてを決定するということは、世界を改造し自己の運命を開拓する上で人間が決定的役割を果たすことを意味する。
人間は世界を改造する上で決定的役割を果たす。
人間が世界を改造する上で決定的役割を果たすということは、世界の改造発展において作用するさまざまな要因の中で人間の主動的な作用がもっとも大きな作用をするということである。
人間は世界のすべてのものを自分に奉仕させるために世界の変化発展の過程に主動的に参加し、そこでもっとも積極的な作用をする。人間の役割によって世界の変化発展の法則が目的意識的に認識され、能動的に利用されることにより、世界の全容は急激に変わっている。
もちろん、世界を改造する上で物質的・技術的手段や社会制度、自然地理的環境も無視できない。しかし、人間の創造的能力と闘争によってすべての物質的・文化的富が創造され、生活環境が改善し、人類社会がより先進的な社会として絶えず発展していく現実は、世界の変化発展において決定的な役割を果たすのはほかならぬ人間であることを如実に確証してくれる。周囲世界を主動的に、能動的に改造し変革していくという意味で人間を世界の改造者であるという。
人間は自己の運命を開拓する上でも決定的な役割を果たす。
人間が自己の運命を開拓する上で決定的な役割を果たすということは、人間の運命開拓に影響を与える要因の中で人間自身の役割が決定的な役割を果たすことを意味する。
人間の運命開拓に影響を与えるすべての要因の中でもっとも大きな作用をするのはほかならぬ人間自身の役割である。人間自身がどのように活動するかによって、周囲世界が人間の運命開拓に与える影響が規定される。
人間の運命開拓に及ぶ客観的要因に比べて人間の活動が決定的作用をすることにより、人間が自己の運命を開拓する上で決定的な役割を果たすというのである。