チュチェ思想は経済における自立の原則を貫徹するためには経済を多方面的かつ総合的に発展させなければならないと示している。
「自立的民族経済を建設するためには、経済を多方面的かつ総合的に発展させなければなりません」
社会主義自立経済は金儲けを目的とする資本主義経済とは異なり、どこまでも自国と人民の需要を満たすことを目的とする。それゆえ、自立経済は当然、国を富強にし、人民生活の向上に必要な重工業及び軽工業製品と農業生産物を自体で生産保障できるように多方面的かつ総合的に発展されなければならない。こうした経済を建設してこそ、経済を強固な土台の上で安全かつ早急に発展させることができる。
多方面的かつ総合的に発展した自立経済を建設するためには、重工業を優先的に発展させながら軽工業と農業を同時に発展させる路線を堅持すべきである。
機械製作工業を中核とする重工業は自立的民族経済の柱である。こうした重工業をもってこそ、経済的・技術的に自立することができ、軽工業と農業を含む人民経済全般を現代技術に基づいて早く発展させることができる。そして重工業とともに軽工業と農業を同時に発展させてこそ、人民生活を体系的に高めることができ、重工業そのものの発展も促進することができる。特に、農業をりっぱに営んで食の問題を自体で解決することは人民に安定した生活を保障し、自主的に生きる上で極めて重要な意義を有する。