チュチェの革命理論は、人民大衆を中心に据えて革命運動の本質と原理、革命の原因とその勝利の根本要因、革命と建設において堅持すべき根本原則を明らかにしている。
チュチェの革命理論はまず、人民大衆を中心にすえて革命の本質を明らかにしている。
偉大な
「革命は本質において、人民大衆の自主性を擁護し実現するための組織的な闘争です」
革命は人民大衆の自主性を擁護し、実現するための闘争である。
革命闘争は、その類型が多様で、打ち出した課題と闘争方法が異なるが、それはあらゆる民族的および階級的な従属や古い社会の遺物の束縛から脱し、自主性を擁護し実現するところにその目的がある。
革命は人民大衆の組織的な闘争である。
領袖が導く革命組織によって一つの政治的勢力として結束された人民大衆によって遂行される闘争が革命である。
人民大衆の自主偉業、社会主義偉業を目指す闘争は、党と領袖のまわりに組織的・思想的に固く結束された人民大衆によって行われる最も高い形態の組織的な闘争である。
チュチェの革命理論はまた、人民大衆を中心にすえて革命の根本原理と先軍革命原理を新しく示す。
革命の根本原理は、革命の根本的道理を集約的に明らかにし、革命の他の原理を規制する基礎的な原理である。
革命の根本原理は、革命と建設の主人は人民大衆であり、革命と建設を推し進める力も人民大衆にあるということである。この原理は、革命と建設において人民大衆が占める地位と役割を示す原理である。
革命の根本原理は、人民大衆の運命開拓の道理を明らかにしている。
人民大衆が革命と建設の主人であるということはすなわち人民大衆が自己の運命の主人であるということであり、革命と建設を推し進める力が人民大衆にあるということはすなわち人民大衆の運命を切り開く力が彼ら自身にあるということである。
革命の根本原理が明らかにされることによって、われわれの時代が要求する人民大衆中心の革命理論と戦略・戦術を新たに展開し、体系化する基礎がもたらされるようになった。
先軍革命原理は、革命は銃剣によって開拓され、前進し、完成されるという原理と、軍隊は党、国家、人民であるという原理を含んでいる。
革命が銃剣によって開拓され、前進し、完成されるという原理は、革命闘争が武装闘争の方法で始まり、人民大衆の自主性を完全に実現するための革命偉業が強力な軍事力によって成功裏に遂行されるということである。
革命が銃剣によってのみ開拓され、前進し、完成されるのは、人民大衆の自主性は帝国主義者と反動的な搾取階級、支配階級の反革命的暴力を撃破してこそ実現されるからである。
軍隊は党であり、国家であり、人民であるという原理は、社会主義偉業の遂行において革命軍隊が果たす役割を示した原理として、革命は銃剣によって開拓され、前進し、完成されるという原理が具体化したものである。
この原理の意味は、革命軍隊によって革命的党の存在と発展が左右され、政権が銃剣から生まれ、銃剣によって保たれるし、革命軍隊があってこそ人民大衆が自主的地位と尊厳を固守し、自主的で創造的な生活を営むことができるということである。
チュチェの先軍革命原理によって人民大衆の自主性を擁護し、実現するための革命運動の開拓と発展、完成の合法則性が新たに解明され、先軍時代の要求に即して革命軍隊を中核、主力軍として革命の理論と戦略・戦術を新しく打ち出し、革命と建設を成功裏に推し進める指針がもたらされるようになった。
チュチェの革命理論はまた、人民大衆を中心にすえて革命の原因と勝利の根本要因を新しく示している。
革命は人民大衆の自主的な志向と要求、創造的能力によって起こり、推し進められる。
人民大衆はあらゆる従属や束縛から脱し、主人として生き発展しようとする自主的な志向と要求、それを実現しうる創造的能力を有していることから自主性を擁護し、実現するための革命を起こし、推し進めるのである。
革命が起こる直接的な原因は、人民大衆の高い自主意識と政治的準備にある。
高い自主意識で武装された人民大衆が強力な政治的勢力として準備されれば、いくら不利な条件や環境の中でも革命が起こり、勝利へと前進するようになる。
革命勝利の根本要因は、革命の主体を強化し、その役割を高めることにある。
偉大なチュチェ思想、先軍思想の旗のもとに前進してきたわれわれの革命の経験は、主体を強化し、その役割を高めると、当面の客観的条件を正しく利用することができ、不利な客観的条件を有利なものに変え、逆境を順境に、禍を福に変えて、革命の勝利を成し遂げることができるということを実証している。
革命の原因と勝利の根本要因が人民大衆を中心にして独創的に明らかにされることにより、革命の一般的合法則性に関する完璧な科学的理解がなされ、革命と建設で提起されるすべての理論的・実践的問題を成功裏に解明できる正しい指針がもたらされるようになった。
チュチェの革命理論はまた、人民大衆を中心にすえて革命と建設において堅持すべき根本原則を新しく示している。
根本原則は、人民大衆の自主的要求と利益を徹底して擁護し、具現する原則と、主体性と民族性を固守する原則、先軍革命原則である。
人民大衆の自主的要求と利益を擁護し、具現する原則は、革命と建設において勤労人民大衆の自主的な志向と要求を尊重し、その実現を目指して積極的に闘争することを求める。
革命と建設において主体性と民族性を堅持する原則は、自国、自民族の運命と人民大衆の運命を人民大衆自身が主人になって自主的に、創造的に切り開き、自民族の固有で優秀な特性を保存、発展させ、それを社会生活のすべての分野に具現することを求める。
先軍革命原則は、軍事優先の原則と、先軍後労の原則を含んでいる。
軍事優先の原則は、革命と建設を推し進めるうえで、軍事を他のすべての事業に優先させ、そこに最も大きな力を注ぐ原則であり、先軍後労の原則は、革命軍隊を革命と建設において主力軍として押し立てる原則である。
このように、チュチェの革命理論は人民大衆を中心にすえて革命の根本原理と原則を打ちだすことによって、革命を最も正しい戦略と戦術に基づいて勝利へと前進させる。
勤労人民大衆を中心にすえて展開したチュチェの革命理論の真理性は、それを指導指針として勝利をとどろかしてきた朝鮮革命を通じて実証されている。