チュチェ

    時代を代表する革命思想は、時代の要求にもとづいて出され、歴史の発展、時代の発展において大きな役割を果たす。時代を抜きにして革命思想の発生、発展とその役割について論じられない。

    革命思想の歴史的地位は当然、時代との関係の中で、つまりどの時代を代表する思想であるかによっても解明されなければならない。

    チュチェ時代は、人民大衆が歴史と自己の運命の主人として登場し、民族解放、階級解放、人間解放をめざしてたたかっている現代と全世界的範囲で人民大衆の自主性が完全に実現される将来の歴史的時代までも包括している人類歴史の発展のもっとも高い段階である。

    金日成•金正日主義はまず、自主性を実現する今日の革命闘争を勝利へと導く革命思想、現代を代表する革命思想である。

    金日成•金正日主義は今日の革命実践が提起するすべての問題に完璧な回答を与える革命思想である。

    マルクス•レーニン主義は、労働者階級の階級的理念とそれを実現する闘争の根本原則を科学的に解明することにより、労働者階級の革命偉業を初めて開拓し、発展させていくことに貢献した。

    しかし、マルクス•レーニン主義はあくまでも発達、あるいは未発達の資本主義諸国における革命実践の要求を分析し、それにもとづいて社会主義革命の準備時期と遂行時期の革命理論を展開した革命思想である。従って、人民大衆の自主性をめざす闘争が力強く前進し、全世界的範囲で幅広く多様に展開されている新たな歴史的時代、現代が提起するすべての問題に全面的な解答を与えることはできない。

    現代の革命実践が提起するすべての問題にたいする正答は金日成•金正日主義によってもっとも完璧に与えられた。

    金日成•金正日主義は、われわれの時代の人民大衆の自主的志向と要求に即して革命闘争の総体的目標と方向を明示し、それを実現するための闘争の合法則性と戦略・戦術、方法を全面的に解明する。

    特に金日成•金正日主義は、社会主義の本質的優越性と勝利の必然性、その建設の合法則性を新たに闡明し、社会主義建設をめざす闘争の戦略と戦術を科学的に解明することにより、人民大衆がいささかの偏向もなく、社会主義偉業を成果裏に完成していくことができるもっとも正しい道を明らかにしている。

    金日成•金正日主義は、チュチェ革命の新時代である先軍時代の要求に相応しく、先軍革命思想、先軍政治理論を全面的に解明することにより、帝国主義者とあらゆる反動勢力の策動を断固粉砕し、人類の自主偉業、社会主義偉業を勝利の一路へと導く威力のある指導的指針をもたらした。

    現代において、人民大衆の自主偉業、社会主義偉業を勝利へと導く指導思想、指導理論、指導方法はまさに金日成•金正日主義である。

    今日、金日成•金正日主義を具現したチュチェの社会主義、人民大衆中心の朝鮮式社会主義が微動だにせず、チュチェの軌道に沿って力強く前進している現実は、これを如実に実証している。

    金日成•金正日主義は次に、現代だけでなく人民大衆の自主性が完全に実現される将来の歴史的時代を代表する革命思想である。

    金日成•金正日主義は、人民大衆の自主性が完全に実現される将来の社会に生きる人々の精神的・道徳的風格、その社会で形成される社会関係と活動方式をはじめ、人類の理想社会を建設し、発展、完成させていく上で提起されるすべての原則的問題を完璧に解明している。

    金日成•金正日主義によって人民大衆の自主性が完全に実現される人類の理想社会建設の合法則性が新たに解明され、その社会で確立される思想と社会関係をはじめ、すべての理論的問題が解明されるようになった。

    人民大衆の自主性が完全に実現される人類の理想社会は、ほかならぬ金日成•金正日主義にもとづいており、金日成•金正日主義が具現された社会であり、金日成•金正日主義を指針として永遠に発展する社会である。

    このように、金日成•金正日主義は人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の遂行の歴史的時代を代表する百科全書的な革命思想であり、現代だけでなく、人類の将来を導く不滅の革命的旗印である。

    今まで人類思想史に現われた多くの思想は、ほとんど時代が変わり、一定の歴史的期間が経過すれば生命力を失い、足跡をくらました。信奉者も、研究者もいなく、歴史記録の一ページの中へ消え去った思想も少なくない。

    人民大衆の運命を開拓するための闘争で地理的、時間的限界を別に持たない思想、時代と人類とともに尽きない生命力をもつ思想は,金日成•金正日主義である。

    今まで人類の思想史には一国、一民族の運命を開拓するために世に生まれた思想が一世紀にもならない短期間にそれほど巨大な意義と生命力を発揮し、それほど人類を魅惑させた理念、進歩と正義を志向する国と民族が自ら選び、受け入れる時代の普遍的な理念となった実例はない。

    これは、敬愛する金正恩同志がチュチェ101（2012）年4月6日に発表した古典的著作「偉大な金正日同志をわが党の永遠なる

    総書記として高く戴き、チュチェの革命偉業を立派に成し遂げよう」で金日成•金正日主義を定義づけて一ヶ月も足らない5月3日、日本で金日成•金正日主義研究会が結成され、その後アフリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカをはじめ、世界の各国に研究組織が結成された事実を通じてもよく分かる。

    このように、金日成•金正日主義はチュチェ時代を代表する偉大な革命思想である。