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チュチェ思想の哲学的原理は何であるのか

    チュチェ思想の哲学的原理は人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するということである。

    金正日総書記は次のように述べている。

    「チュチェ思想は人間を基本にして哲学の根本問題を提起し人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという哲学的原理を明らかにしました。」

    チュチェ思想は人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという原理にもとづいて全般体系と内容が展開されている。それゆえ、この原理をチュチェ思想の根本原理あるいは基礎原理であるという。

    人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するというチュチェ思想の哲学的原理は、世界と人間との相互関係問題について二つの側面から明らかにしている。

    チュチェ思想の哲学的原理はまず、人間があらゆるものの主人であるということを解明している。

    人間があらゆるものの主人であるというのは、人間が世界と自己の運命の主人であるというのである。これは世界の主人、自己の運命の主人としての人間の地位を解明したものである。

    人間は世界に束縛して生きるのではなく、自己の自主的要求と意思に即して世界を支配しながら生きていく存在である。

    世界には多種多様の物質的存在があるが、世界を支配しながら生きる存在は一つもない。密林の「帝王」という獅子も、また海の「猛主」というサメも周囲世界を支配しながら生きる存在ではない。

    獅子がいくら他の動物を自分勝手に取り食って生きるといっても、それはあくまでも与えられた環境に順応しながら生きていく存在であって周囲世界を支配する存在ではない。世界を支配しながら生きていく存在は人間だけである。

    世界の主人としての人間の地位は歴史を通じて絶えず高まる。人間は世代に世代を継いで絶えず行われる闘争を通して世界を支配していく。

    人間が世界の主人であるというのはすなわち、人間が自己の運命の主人であるということである。人間が世界の主人であるがゆえに、周囲世界が人間の運命の主人となり得ない。人間の運命の主人はひたすら人間自身である。

    また、チュチェ思想の哲学的原理は人間がすべてを決定するということを解明している。

    人間がすべてを決定するということは、人間が世界を改造し自己の運命を切り開いていく上で決定的な役割を果たすということである。これは世界の改造発展において人間の役割を明らかにしたものである。

    人間が世界を改造変革していくうえでは物質的技術的手段をはじめ、さまざまな要因が作用するようになる。しかし世界の改造変革に物質的技術的手段をはじめ、さまざまな要因がいかに作用するかということは人間によって左右される。

    今日、科学技術が発展してコンピューターが生産工程を自動操縦し、またロボットが自動車の組み立てをしている。しかしこれはあくまでも人間の指令、プログラムがあってこそ、可能なのことである。最先端技術手段も人間の役割を代替できず、世界の改造において決定的役割をするのはどこまでも人間である。

    人間は世界を改造変革する歴史的過程を通じて自分の力と知恵を育み、周囲世界をより高い水準で絶えず改造し発展させていく。

    人間が世界の改造発展において決定的な役割を果たすというのは、すなわち自己の運命を開拓する上で決定的役割を果たすということである。人間の運命は世界を改造変革していく過程を通じて開拓され、世界の改造発展において人間が決定的役割を果たすだけに、世界には人間の運命を決定するいかなる存在もあり得ない。人間の運命は人間がいかに積極的に世界を改造変革していくのかによって左右される。

    このように人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するというチュチェ思想の哲学的原理は、人間が生きている世界を正しく反映し人間の運命問題に正しい解答を与えるもっとも科学的で革命的な原理である。